変形性股関節症に対する再生医療(脂肪由来間葉系幹細胞治療) hip joint pain
  • HOME
  • 治療内容
  • 変形性股関節症に対する再生医療(脂肪由来間葉系幹細胞治療)

一度すり減って失った軟骨は
自分の力だけでは元に戻ることはありません

変形性股関節症になると
どうなるの?

股関節の軟骨が何らかの原因ですり減って炎症起こすと、立ち上がる時や階段の上り下りの時、また歩行時にも痛みが生じます。太ももの前面や股関節の周辺やお尻の方まで痛みが出ます。また、夜間に痛みがでることもあります。さらに股関節の変形が進行すると、股関節の動きが悪くなりしゃがみ込んだり、正座するのが困難になったり、足の爪を切るのも難しくなります。

さらに進行すると痛い方の脚が短くなり、歩く時も跛行と言って脚をひきずるようになります。そして、一度すり減ってなくなった軟骨は、自分の力では元に戻ることはできないのです。

  • 初期

    関節のすき間が保たれている

    関節のすき間が保たれている

  • 進行期

    関節のすき間が狭くなる

    関節のすき間が狭くなる

  • 末期

    骨が変形する

    骨が変形する

従来の保険診療では
限界がある

変形性股関節症は変形性ひざ関節症や肩関節の疾患とは違い、そもそも関節に注射をすることはあまり行いません。関節内に注射するのには少し手技のテクニックが必要なためです。痛みを緩和するには鎮痛剤や理学療法などのリハビリテーションにしか頼らざるを得ません。それでも変形は徐々に進んでいき、数年後、数十年後にはかなり変形が進んでしまい、人工関節の手術を選択を迫られることになります。
従来の治療方法では人工関節等の手術となるのが主流でありましたが、再生医療という国内外でも最先端の医療により、メスを使わず簡単な注射だけですり減った軟骨を再生させて痛みを取ることができるのです。

写真:坂本先生

私はこの再生医療に出会うまでは、痛がる患者さんを前に鎮痛剤しか治療法が無いことに対してなんとも空しい心境でした。たとえ痛みが無くても、確実に軟骨はどんどんすり減って股関節の変形は進んでいきますが止める事はできません。

従来の対症療法:この対症療法だけではどうしても変形の進行は止められない

そのまま放置すると
どうなるの?

股関節の変形が進んでいくと、歩行が困難となりさらに日常生活にも支障が出ます。そうなると、人工関節などの手術を考えなくてはいけません。手術となると身体には大きな負担がかかります。また、合併症という大きなリスクを背負うことになります。もちろん、手術なんて皆さんしたくは無いことでしょう。

従来の治療方法しか無かった時の話ですが、私の外来でもいよいよ手術をしなくてはいけないと患者さんに告げると、7割ほどの方は手術を承諾してくれますが残り3割の方は手術はしたくないという選択をされました。その方々はなんとか杖で歩行をしたり、仕方なく車椅子が必要となったりと私の力ではどうすることも出来ないことがありました。もちろん、手術をしたくても年齢の問題や基礎疾患があるため出来ないこともありました。また、たとえ人工関節の手術をしても思うように痛みが取れない可能性も少なからずあるのは確かです。

人工関節術をしたくない方の
新しい選択肢

私もこの再生医療に出会うまでは、いよいよ日常生活に支障が出るほど変形性股関節の症状進むと、他の先生方と同じように人工関節などの手術を勧めておりました。それまではそのような治療の選択肢しかありませんでした。

『仕事や家庭の事情で長期入院ができない』『手術にはリスクがあるのでできるだけしたくない』など皆さんやはり手術に抵抗があるのは当然ですよね。また、手術をしたくても基礎疾患や年齢の問題でできない方も多くおられます。そこで当院では、従来の保存療法でも手術でもない再生医療に注目しました。手術をしなくても簡単な注射だけで軟骨を再生させて痛みを取ります。

私の外来には股関節の痛みでお困りの方、手術はどうしてもしたくない方がたくさん診察に来られます。その中で再生医療の治療の適応かを判断して沢山の方を治療してきました。そのほとんどの方が『あの時、人工関節術しなくてよかった』『股関節の痛みがマシになって旅行に行けるようになった』と喜んでくださいます。

その時こそ私が再生医療に出会えて良かったなと実感ができる瞬間です。最近では再生医療は認知度も上がっており、身体に負担をかけることなく、副作用のリスクもほとんどない革新的な最新治療として注目されております。

Dr.サカモトが解説します!(理事長)

変形性股関節症に対する
当院の再生医療とは

こんな方が再生医療の適応に

  • 人工関節の手術を勧められているが抵抗がある
  • 入院するための休みが取れない
  • 今の治療に成果を感じられない
  • 骨に壊死があると言われた

再生医療で人工関節術を
避けることができる

幹細胞を培養して股関節に注射をすることで、すり減った軟骨が再生され、痛みが緩和することで手術をしなくてもよくなる可能性が高くなります。初期であっても関節の軟骨は数年かけてすり減っていき必ず進行していきます。たとえ初期であっても症状が進行する前に再生医療を行うことで、将来的に人工関節の手術をする可能性はかなり減らすことができます。関節変形の予防対策としても再生医療は有効です。

関節の変形がいよいよ末期となる前に、再生医療を受けることで人工関節の手術をしなくてはいけない程の重症化を予防できるのです。手術には合併症が伴います。例えば、血栓症、感染症、出血、神経障害などです。その中でも血栓症は命にも関わる合併症です。そこで変形性股関節症の症状を緩和する幹細胞を用いた再生医療は、国内外では多数の症例実績の報告があり、革新的な最先端の治療として注目されています。

人工関節したくない、まだ重症化するのを予防したい
再生医療なら
進行を遅らせる

当院の再生医療の特徴

当院の治療と一般的な治療の違い:再生医療を比較する上でここがとても重要な要素です!

1.幹細胞の数は多いほど効果が高い

一般的には1千万個ほどの幹細胞を投与することが多いのですが、当院では関節の状態に合わせて2,500万個~1億個以上の幹細胞を投与します。

一般的な治療:約1,000万個投与、当院の治療:約2,500万個~1億個投与
培養幹細胞治療後の痛みの変化

それでは実際の写真を見てみましょう。

図:一般的な投与数と当院の投与数の違い

幹細胞の数は多いほど
治療成績がいい

写真でもはっきりと、幹細胞の数が多いほうが沢山の軟骨が再生されているのがわかる!

一般的に関節の中には1千万個の幹細胞を投与することが多いんだ。でも当院では症状に応じて、冷凍保存していない生き生きした1億個以上の幹細胞を投与することができるんだよ。

投与する幹細胞が多ければ多いほど治療成績が良いのは、海外の臨床データでも実証済みなんだ。

細胞の数が多いほど、痛みが少ないんだね!

2.独自の細胞培養技術

冷凍保存しないので
幹細胞の高い生存率が実現

CPC(細胞加工室)の比較
  • 当院のCPC
    図:当院のCPC
  • 他院のCPC
    図:他院のCPC

国内トップクラスの細胞加工室の高い技術によって冷凍保存しなくてもよくなったんだよ。
だから、多くの生き生きした幹細胞を投与できるんだ。

幹細胞が生き生きしているほうがよく治りそうだね。
解凍マグロよりも、冷凍保存していない生マグロのほうが美味しいのとなんか似ているね!

そうだね、生き生きしたフレッシュな幹細胞が多ければ多いほど治療成績は良いんだよ。
これは、海外の文献でも証明されていること。

そして当院ではその生き生きした幹細胞を、さらに1億個以上にまで増やすことができるんだよ。

独自の細胞培養技術の
もう一つの特長

  • 自身の細胞と血液を使って幹細胞を作るので安全安心
  • 採取する脂肪は米粒2から3粒程とごくわずかなので、身体に負担が少ない
  • 薬品、添加物、不純物は一切入っておらず副作用がないので安心

3.脂肪の幹細胞を使う。骨髄や滑膜からの採取と比べ体の負担が少ない。

POINT

幹細胞は脂肪の中以外に、骨髄や滑膜、内臓などにも存在します。それぞれに治療効果の違いなど特徴はあります。当院では採取するのに安全性が高く、世界でも今注目されている脂肪由来の幹細胞を使用しています。

脂肪由来の幹細胞を使用
  • 採取するのに安全性が高い
  • 骨髄や滑膜内蔵の幹細胞より体への負担が少ない
イラスト:幹細胞を使用

自己脂肪由来幹細胞治療の流れ

  • お腹に手を当てる

    下腹部周辺を局所麻酔して5ミリほど切開し脂肪を米粒2~3つ分ほど採取します。所要時間は20分ほどでほとんど痛みはありません。

  • スポイトとシャーレ

    CPC(細胞加工室)で培養する。
    約4~6週間ほどかかります。

  • 股関節に注射

    培養した幹細胞を股関節に注射します。

もう一つの再生医療
PRP(多血小板血漿)療法とは

自身の血液を採取して特殊な機械にかけて、血小板成分だけを集めたものをPRP(多血小板血漿)と言います。血小板には多くの成長因子(傷を修復させる)があり、その作用を利用した治療法です。本来、誰もが持っている『治る力』を高める治療です。
当院ではAPSと高濃度Acti-PRPを使用しています。

当院では独自の製法で造られたActi-PRPを使用しています。これは、PRPの血小板や成長因子をさらに凝縮し、一般のPRPの数十倍の高濃度のPRPです。これには抗凝固剤などの不純物を一切含まないPRPとして今注目されています。

血小板の多い血漿

PRP治療の流れ

  • 採血

    採血

  • 遠心分離し血漿成分を抽出

    遠心分離し血漿成分を抽出

  • 患部へ注射

    患部へ注射

じゃあ、幹細胞治療と
PRP療法はどう違うの?

PRPには幹細胞は入っていません。という事は軟骨は再生されないということです。幹細胞による再生医療では、幹細胞が軟骨に分化することですり減った軟骨を修復及び再生することができます。つまり、PRPはヒアルロン酸の様に、股関節の炎症を抑える効果だけとなります。

股関節の軟骨をつくることができるのは幹細胞だけということだね。PRPは自分の血液で、効果の強いヒアルロン酸をつくった感じだね。
  • PRP療法

    PRP療法

    血小板を多く含むPRPを取り出し、股関節に注入

    幹細胞がなく、軟骨はできない

  • 幹細胞治療

    幹細胞治療

    身体から幹細胞を取り出し、股関節に注入

    幹細胞から軟骨がつくられる

症例報告

Youtube

「Dr.サカモトの再生医療チャンネル」では、再生医療の実施ビフォーアフター動画も配信中です。幹細胞治療やPRP療法をはじめとした再生医療は、新しい治療法です。厚労省から認可を受けている当院にぜひ一度お問い合わせください。

概要と原因

1次性 2次性 先天性股関節脱臼 臼蓋形成不全 など

1次性

原因が分かっておらず、軟骨が減って関節が変形するものです。欧米に多く見られます。

2次性

日本ではこの2次性が大半です。原因として約90%が先天性股関節脱臼と臼蓋形成不全によるものとなります。男性よりも女性に多く見られます。関節の受け皿がもともと浅くて、関節の構成に異常が見られます。その他の原因として、ペルテス病、関節リウマチ、大腿骨頭壊死、事故などのケガの後遺症や体重増加などがあります。

先天性股関節脱臼とは

原因は分かっていませんが遺伝が関係あると言われています。生まれつき股関節の構成が悪く脱臼している状態のことを言います。

臼蓋形成不全とは

大腿骨の骨頭は骨盤の寛骨臼の臼蓋という受け皿に入っていますが、この受け皿である臼蓋が先天性に成長が悪く、うまく骨頭が入っていない状態を言います。その他、臼蓋が成長する過程で上手く成長しない後天性もあります。

症状

  • 脚の付け根が歩くと痛い
  • 靴下が履きにくい
  • 左右に揺れて歩いている
  • しゃがめない
  • 太ももが痛い
  • 足の長さが左右で違う
  • 初期

    関節のすき間が保たれている

    関節のすき間が保たれている

  • 進行期

    関節のすき間が狭くなる

    関節のすき間が狭くなる

  • 末期

    骨が変形する

    骨が変形する

治療方法

脂肪由来の幹細胞による再生医療

手術には合併症があります。血栓症、感染症、出血、神経障害などのリスクがあります。
再生医療はご自身の細胞と血液を使用するため副作用のリスクの心配はなく安全に行えます。

保存療法

体重減少、筋力トレーニング、杖の使用などがあります。
片足で立った場合、股関節には体重の3倍の力が加わるので体重コントロールはとても大切です。

鎮痛剤の投与

非ステロイド性消炎鎮痛剤がよく使われます。

手術療法

手術には血栓症、感染症、出血、神経障害などの合併症を伴うリスクがあります。
特に血栓症は命に関わることもあります。

保存療法では効果がなく、日常生活に支障をきたす場合には手術を検討します。
手術には痛みが伴い、合併症のリスクもあることから慎重に進められます。

内反・外反骨切り術

大腿骨の上の方の転子部をくさび状に骨切りします。骨切りすることで骨頭を内側に傾けることができます。これを内反骨切り術と言います。逆に骨頭を外側に傾けるのを外反骨切り術と言います。これが適応なのは、変形がまだ初期から中期となります。骨頭が扁平化して変形して軟骨がすり減っている場合です。骨切りした部分を接合するためにプレートという金属を入れます。

  • 内反骨切り術

    内反骨切り術

    大腿骨の転子部をくさび状に骨を切り、骨頭を内側に傾けます

  • 外反骨切り術

    外反骨切り術

    大腿骨の転子部をくさび状に骨を切り、骨頭を外側に傾けます

寛骨臼回転骨切り術(寛骨臼移動術)

骨盤からはみ出ている骨頭を骨盤の寛骨臼を骨切りして、回転させて骨董の部分を覆う手術です。手術時期はまだ変形が初期の段階で行います。この手術をすることで変形の進行を遅らせることができます。ただ、骨を切る部分が多いので治療期間は長くなります。入院期間も入れると約6ヶ月もかかるため、なかなか手術に踏み切れずに機会を逃してしまう場合があります。

  • 寛骨臼回転骨切り術

    寛骨臼回転骨切り術

    骨盤からはみ出ている骨頭を骨盤の寛骨臼で覆います

人工股関節置換術(THA)

骨盤側にカップという受け皿をつけて、大腿骨側にはステムという棒の金属を入れます。固定にはセメントを使う場合と使わない場合があります。寿命は10~15年ほどで、人工関節が緩んでしまうと、もう一度入れ替えの手術をしないといけません。これを人工関節の再置換術といいます。再置換術の手技は難しく入院期間も3ヶ月ほど必要となることもあります。
ただし、人工関節の手術をしても痛みが残る場合もあります。

  • 人工股関節置換術

    人工股関節置換術

    臼蓋にカップをつけ、大腿骨側にはステムという金属のインプラントを固定します

当院では、多くの末期の患者さんに脂肪由来幹細胞の投与を行なってきました。身体に負担のかかる手術をするか迷われているときに当院を知り、再生医療をうけていただいています。簡単な注射だけで、痛みが激減し手術をしなくて良かったととても喜ばれています。

私も今後この再生医療は手術に取って代わる治療として世に広まればと願っております。

トップ