湿布、ストレッチ、手術など、アキレス腱炎の治療法を紹介
アキレス腱炎とは、アキレス腱に炎症が起きている状態のことで、スポーツなどでアキレス腱に負担が繰り返してかかることが原因で発症します。
万が一アキレス腱炎になった場合、どのような治療が行われるのでしょうか。
今回は、アキレス腱炎の治療方法について紹介します。
アキレス腱炎の治療
アキレス腱炎は、具体的な治療が必要になることも多いですが、まずは炎症を起こしている足を休めることが第一です。
その後、必要に応じて薬などを用いる方法などで治療をしていきます。
まず運動を中止する
アキレス腱炎の最初の治療は、運動を中止することです。
運動とはスポーツもそうですが、走ったり自転車をこいだりするような日常生活における運動を控えることも重要になってきます。
歩行や日常生活の動作で痛みがなくなれば、運動を再開してもいいのですが、急に強い負荷をかけるような運動を急にしないようにしてくださいね。
薬を使って治療する
運動を中止しても痛みが治まらない時は、薬を用いた治療を行います。
湿布などの外用剤や非ステロイド系抗炎症薬、消炎鎮痛剤を内服します。
炎症を抑えるのに優れたステロイド剤は、数回打つと腱が弱くなって断裂するリスクがあるため、あまりおすすめはできません。
靴にパッドを入れる
アキレス腱炎が治りにくいと診断された場合は、かかとの部分を高くした中敷きを使ったり、靴底が柔軟なシューズを選んだりして、アキレス腱の緊張を緩めてかかとを安定させる方法を取り入れます。
ストレッチをする
アキレス腱炎に効果的なのが、エキセントリックストレッチングです。
階段や台など段差のあるところで、痛みがある足の先を段差にかけ、かかとをゆっくりと降ろしアキレス腱を伸ばします。
我慢できる程度の痛みの範囲で15秒ほど行い、これを3回1セットで1日2セット行います。最低でも2週間は続けましょう。
手術をする
なかなかアキレス腱炎が治らない場合は手術を行います。
変性した腱や骨棘を取る手術で、腱が少なくなってしまうケースでは、他の筋腱で補強をします。
痛みの出ている組織を除去するので、一定の効果が得られるはずなのですが、あまり良い成績は出ていないのが現状です。
まとめ
アキレス腱炎の治療方法は、運動を中止したりストレッチをしたり、靴にパッドを入れる、薬を使うなど、基本的には保存療法が中心です。
保存療法でアキレス腱絵の痛みが改善することが殆どですが、なかなか痛みが取れない場合は手術を検討します。
ただし、手術はリスクやデメリットもあります。
いずれにしても、アキレス腱に痛みがあるときは、まずは足をなるべく休めるようにし、早めに医療機関を受診して医師と相談した上、アキレス腱炎の症状に合った治療の方法を決定するようにしてください。
監修:院長 坂本貞範
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