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- 肘頭滑液包炎
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肘頭滑液包炎を早く治すためには、とにかく動かさないようにすることが大切です。また、肘頭滑液包炎の再発を防ぐためにも、治療中は動かさないようにすることが必要です。 今回は、肘頭滑液包炎は動かさないほうにしたほうが良い理由と、動かさないようにするためのテーピング方法について紹介します。 こちらもご参照ください 肘頭滑液包炎の治療中は肘を動かさないようにしましょう 肘頭滑液包炎は、肘関節の滑液包にたくさんの滑液がたまり、炎症を起こしている状態です。滑液を注射で抜き取るという治療をしますが、再発を予防するためにも、治療の後は患部を安静にするようにしましょう。 肘頭滑液包炎で肘を動かさないほうがいい理由とは? 滑液の過剰分泌の原因の1つは、肘への刺激です。そのため、治療中は肘を動かさないようにして、安静にしていたほうが良いのです。 肘頭滑液包炎の治療中に腕を動かすと再発する可能性もある 滑液包は関節の中の緩衝材とも呼べる組織で、関節を動かすことによって刺激を受けます。肘頭滑液包炎を起こしている関節内は、いつも以上に刺激に対して敏感な状態なので、動かしてしまうと肘頭滑液包炎を再発させてしまいます。とにかく安静にしましょう。 肘頭滑液包炎の治療中に肘を動かさないための効果的なテーピング方法 肘を安静にするといっても、日常生活で腕を曲げないようにするのはなかなか難しいですよね。 医師から「肘頭滑液包炎になっているから、なるべく動かさないようにね。」などと指示された場合、どのようにしたら肘を動かさずに済むのか悩んでしまう人もいるかもしれません。 そこで、肘をなるべく動かさないようにする方法としてテーピング方法をご紹介します。 ただし、肘頭滑液包炎が重症の場合は副子で肘を完全に固定する場合もあります。治療中にテーピングを行う際は、主治医に相談してから行ってくださいね。 テーピングは肘を保護するのに役立ちます 肘関節のサポートをするテーピングは、肘の曲げ伸ばしの負担を軽減してくれます。テーピングをするのが難しい場合、サポーターなども活用できます。 ▲具体的なテーピング方法をご紹介します Step1: 固定したい肘を軽く曲げます Step2: テーピングをしていきます 巻く順番は腕→二の腕に向かって巻き上げるイメージです。テープの幅1本分の隙間を作り腕にテープを巻き始めます。2~3周かけて肘の内側まで巻き上げたら、肘の内側を斜めに横断するように二の腕側に移ります。二の腕側でも2~3周巻き、巻き上げたときのテープとXになるようにクロスし、腕側へ戻りましょう。腕側で1周、二の腕側でさらに1周巻いた後、テープをしっかり密着させれば完成です。 ポイントは肘の外側にテープを巻かないように気を付けることです。 肘頭滑液包炎におけるテーピングの効果とは? テーピングは弾力のあるテープを関節周辺に巻くことで、その関節周辺の可動域を制限する効果が期待できます。副子を使うよりも邪魔にもならず、自分で巻くこともできるため、手軽です。 まとめ 肘頭滑液包炎を早く治す、再発を予防するためには肘を動かさないようにすることが大切です。スポーツや肘を使った作業を制限するのはもちろんですが、サポーターやテーピングなどの補助器具を上手に使用し、肘の安静を保ち、肘頭滑液包炎を早く治しましょう。
2019.10.04 -
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肘が腫れて痛みがあるというとき、腫れた部分が柔らかければ、肘頭滑液包炎の可能性があります。 あまり知られていない病気かも知れませんが、肘頭滑液包炎はさまざまな原因で起きる病気です。そして、肘が動かせないと日常生活に支障が出てしまいますから、早めに適切な診断と治療を受けることが必要です。 今回は、肘頭滑液包炎の治療法についてご紹介します。 こちらもご参照ください 肘頭滑液包炎の治療法について紹介します 肘頭滑液包炎とは、机に肘をつく、同じ姿勢で寝るなど慢性的に肘関節に負担がかかることで関節の外側にある滑液包が炎症を起こしている状態です。 そして、肘頭滑液包炎は、関節の動きを妨げますし炎症による痛みを引き起こすので、まず治療では、肘頭滑液包内に溜まった滑液を注射器によって抜きとる処置が施されます。 ▲処置の後は圧迫包帯と安静 過剰に分泌された滑液を注射器で抜き取ると、肘の腫れは治まります。ただ、注射器で滑液を抜き取るだけでは、また新たに滑液が分泌され腫れてしまうので、処置後は腫れた周辺に圧迫包帯を施し、新たな滑液が溜まらないように予防します。 そして、患部を安静にし、必要であれば冷やします。 ▲投薬による治療も行います 肘頭滑液包炎では、患部の炎症を投薬により抑える治療も行われます。 非ステロイド系の抗炎症薬を経口で摂取することが一般的です。また、痛みの度合いにより、鎮痛薬を服用します。補足として、非ステロイド系の抗炎症薬は消化器系を荒らすという副作用があるため、同時に胃腸薬が処方されることもあります。 ▲抜き取った滑液の検査 治療で抜き取った滑液は、発症の原因を調べる検査に使われます。大半の症例で滑液は透明性を帯びていますが、感染症が原因であると、濁った膿状の滑液が穿刺されるため一目瞭然です。そして、リウマチや痛風が原因であるか診断するには、抜き取った滑液を顕微鏡検査します。 細菌感染やリウマチ・痛風により起きた肘頭滑液包炎の治療法は? さまざまな原因で起こる肘頭滑液包炎の治療法としては、過剰な滑液を抜き取り、患部を安静にするという方法が一般的です。 しかし、精密検査の結果、細菌感染やリウマチ・痛風による肘頭滑液包炎であると判明した場合には、その原因に合わせた治療法が適用されます。 細菌感染による肘頭滑液包炎の治療法とは? 細菌感染により肘頭滑液包炎を発症した場合は、抗生物質を使用して原因菌を退治する必要があります。黄色ブドウ球菌が原因であることが多いのですが、原因菌が特定されれば、細菌ごとに違った種類の抗生物質を服用します。 リウマチ・痛風による肘頭滑液包炎の治療法はとは? リウマチ・痛風によって肘頭滑液包炎を発症した場合は、原因である病気の治療が必要となるため、リウマチ科など専門の医師のもと診察を受けることをお勧めします。 まとめ 肘頭滑液包炎の治療法は、滑液を抜きとり患部を安静にするというシンプルな方法です。 しかし、肘頭滑液包炎は治療後の再発頻度も高く、慢性化には要注意です。日頃のちょっとした動作、例えば頬杖などをしないように気を付けましょう。
2019.09.30 -
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肘頭滑液包炎は、肘が腫れたり痛みが出たりする病気です。 例えば、転倒した時に肘を強くぶつけたり、繰り返し肘が圧迫される刺激が加わると、肘頭滑液包炎になることがあります。 今回は、肘頭滑液包炎になってしまった時、どのような治療が必要なのか、手術をしなくても治るのかといったことについて解説します。 こちらもご参照ください 肘頭滑液包炎は手術しないと治らないの? 肘にある滑液包が炎症を起こすことにより、黄色く透明な液が溜まり、関節が腫れた状態になるのが肘頭滑液包炎です。 肘を強くぶつけるなどの外傷が原因であれば、溜まった液には血液が混ざっている場合があります。初期の症状であれば、注射針を刺して滑液包に溜まった液を抜き、圧迫包帯をして肘を安静に保つのが一般的な治療です。 また、炎症を鎮める飲み薬が出されることもあるでしょう。 しかし、注射針で滑液包に溜まった液を抜いても繰り返し腫れてしまう場合は、手術が必要になります。また、感染によって病気になってしまった場合にも手術が必要です。 肘頭滑液包炎になる原因は? 肘頭滑液包炎は、肘の部分に何度も繰り返し機械的な刺激が加わるによって、炎症が起き、腫れや痛みが出る症状なので、例えば、畳職人によくみられます。 また、以下のような原因によっても発症することがあります。 ・転倒などによって肘を強くぶつける ・机や肘かけなどで長時間圧迫刺激が加わる ・感染や痛風が原因になる ・血液透析を受けている患者さん(長時間同じ姿勢でベッドに寝ているので) このような原因が挙げられますが、感染が原因でない限り、初期の状態で治療を開始すれば、手術が必要になってしまうことはほとんどありません。 滑液包とは何? 滑液包は、腱や筋の間、筋と筋の間、腱と骨の間など関節の近くにあります。 関節が運動する際にさまざまな組織の摩擦が起きるのを減少し、滑らかな関節運動を助ける役割を持った袋状の組織で、袋の中には滑液という液体が入っています。この部分に炎症が起きると、しばしば黄色く透明な液が溜まってしまいます。 滑液包に溜まった液体は何度も抜くとクセになる? 肘頭滑液包炎によって炎症が長く続いてしまった場合には、滑液包に溜まった液体を何度も注射針で抜かなければいけなくなります。これが慢性化した状態です。 肘頭滑液包炎が慢性化した場合は、手術が必要です。 水を抜くとクセになると、よく耳にしますが、滑液包に液体が溜まるのは炎症による反応ですから、クセにはなりませんので安心してください。 まとめ 肘頭滑液包炎になってしまっても、初期に治療をしておけば手術になる可能性は高くありません。 肘が炎症を起こさないように、同じ場所を繰り返し圧迫されるようなことは避けると予防になります。肘かけや肘をついて寝てしまったりすることなどに注意しましょう。 もし、肘に痛みが発生したり腫れを見つけたりしたら、早めに専門医に相談してみて下さいね。
2019.09.27