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糖尿病は年齢が高くなるとリスクが高くなるって本当?

糖尿病は年齢が高くなるとリスクが高くなるって本当?

年齢を重ねると、糖尿病の危険性が高まるといわれています。特に親族に糖尿病と診断された方がいる場合では、自分もいずれ発症するかもしれないと不安を感じてしまうものです。

健康に暮らしていくために知っておきたい、年齢と糖尿病の関係について知っておきましょう。

高齢者は糖尿病の危険性が高くなる

糖尿病発症のリスクは加齢とともに高まります。特に注意すべきは40代以降です。厚生労働省「2017年国民健康・栄養調査結果の概要」によると、糖尿病が強く疑われる人の割合は、40代男性で8.1%、女性で3.1%に達するという結果が報告されています。

50代では男性で14.6%、女性で5.1%と、大幅に数字が伸びており、高齢者ほど糖尿病を発症しやすいことが明らかになっています。

人間の体は、年齢を重ねるとさまざまな機能が低下します。加齢により運動機能が低下すると、体全体の筋肉量が減少し、その一方で内臓脂肪は増加します。

その結果、インスリンの働きが低下し血糖値が高くなりやすくなるため、若年層に比べて糖尿病を発症することが多くなるのです。糖尿病は、重症化するまで自覚症状はほとんどありません。

気づいたときには、すでに進行して合併症を発症している例も多く、動脈硬化などリスクが高い合併症も懸念されます。40代以降では、定期的に検査を受けることが大切です

高齢者が糖尿病になる原因

高齢者が糖尿病になる原因として、生活習慣の改善が困難であることが挙げられます。

糖尿病の予防や治療の基本である食事療法と運動療法では、主に生活習慣の改善が行われます。

しかし、高齢者にとって慣れ親しんだ生活習慣を変えることは、若年層と比較すると難しいものです。

さらに、加齢に伴う身体機能の低下で疲れやすくなる、介護が必要となっているなど自立した生活を送れない高齢者であれば、協力者がいなければ食生活や運動習慣を変えることはできません。

医師から生活指導を受けてもなかなか改善に至らず、糖尿病が進行してしまう例も見られます。

また、加齢にともなう身体機能の低下により、インスリンを分泌する働きが弱まることも原因のひとつです。体内で分泌されたインスリンの働きの低下は、糖尿病の発症を招きます。

また、身体機能の低下は、糖尿病の自覚症状を気づきにくくするという問題もあります。自覚症状を感じたとしても、加齢による症状だと思い込んでしまい、病気の発見が遅れてしまうこともあるのです。

男性と女性はどちらの糖尿病患者が多い?

国内で男性と女性の糖尿病有病者率を比較すると、男性の割合がより高くなっています。

厚生労働省が2017年に発表した「国民健康・栄養調査」の結果によると、糖尿病が強く疑われる人の割合は男性で18.1%、女性で10.5%となりました。

このような性別による差異と関連して、男性の肥満化も指摘されています。同調査では、BMIが25以上で肥満傾向にある人の割合は、男性で30.7%、女性で21.9%という分布になっています。

女性よりも男性のほうが、肥満の割合が高いことが分かります。

2型糖尿病は生活習慣とのかかわりが深い病気です。日常生活で食べ過ぎや運動不足が続き肥満になることも、糖尿病を引き起こす要因のひとつと考えられています。

また、性ホルモンの違いも、糖尿病有病者率に関係しているという見方もあります。動物実験の結果、オスの精巣を取り除いた個体では糖尿病の発病率が下がり、メスの卵巣を取り除いた個体では発病率が上がるという研究結果も報告されています。

高齢者の血糖値の特徴

高齢者が糖尿病治療を受ける場合に目標とするHbA1c値(ヘモグロビンA1c)は、認知機能にほとんど障害がなく、自立した日常生活を送れている方であれば、7.0%未満が目安となります。

薬物療法を行っている場合は、低血糖のリスクがあるため7.5~8.0未満が目標に設定されます。

高齢者が糖尿病治療を受ける場合は、低血糖に注意しなければなりません。糖尿病治療では、高くなりすぎた血糖値を下げるために、インスリン製剤や血糖降下薬を服用して改善を図る薬物治療が行われます。

ところが、医薬品の働きにより血糖値が下がりすぎ、低血糖に陥ってしまうおそれもあるのです。

低血糖の主な症状には、手足の震え・冷や汗をかく・頭痛などが挙げられ、重篤なケースでは意識障害なども生じます。

特に高齢者の場合は感覚が鈍くなっているため、低血糖症状に気づくのが遅れて重症化しやすい傾向があります。

低血糖が疑われる際は、すみやかにブドウ糖を摂取し、主治医の診察を受けましょう。

高齢者の血糖値の確認方法

高齢者の糖尿病は、発見が遅れて重症化することが少なくありません。病気をできるだけ早く発見し、正常値を目指して治療を行うために、定期的に検査を受けることが求められます。

血糖値は医療機関で検査をする以外に、自分で確認する方法もあります。

例えば、薬局などの施設に設置されている「ゆびさきセルフ測定室」では、手軽に血糖値を測定できます。測定は数分から10分程度で完了するため、利用してみるとよいでしょう。

自宅で血糖値を計測する場合は、血糖自己測定器や持続血糖測定器を用います。血糖自己測定器とは、指先から血液を採取して、ブドウ糖の濃度を測定できる医療機器です。

持続血糖測定器とは、体に専用のセンサーを装着し、細胞間にある液体「間質液」中の糖濃度を調べる医療機器です。

血管から間質液に移動したブドウ糖の濃度を計測した数値を血糖値に換算し、数日間の記録を残すことで、血糖値がどのように変動しているのかを確認できます。

高齢者でも運動療法は必要

高齢者の糖尿病治療においても、運動療法は効果的です。運動により筋肉が強化され、基礎代謝の向上が見込めます。

定番の運動である、ウォーキング・腹筋・腕立て伏せ・スクワットなどは、強度調整により、高齢者でも無理なく行えます。

筋肉が鍛えられると糖尿病の治療につながるだけでなく、正しい姿勢を維持することで腰痛を防ぐことにも役立ちます。

運動を行うのが難しい場合は、日常生活の中で歩く時間を増やしたり、正しい姿勢を保つよう意識するだけでも、健康効果が期待できます。

また、運動療法は血糖コントロールに有効であるだけでなく、生活習慣病の予防やストレスの発散にもつながります。血流の改善や、食欲の回復など、幅広い効果が期待されます。

運動療法で高齢者が注意すべき点

高齢者が運動療法に取り組む際は、運動の強度や可否について、必ず医師の指導を仰いでください。

特に糖尿病の合併症がある場合は、運動を避けなければいけないこともあるため、事前の確認が不可欠です。

主治医から運動療法の許可を受けた場合でも、はじめのうちは負荷の大きな運動は避け、軽い運動から取り組みましょう。

散歩や買い物など、日常生活で体を動かす頻度を増やす程度でも問題ありません。運動に慣れてきたら、軽いジョギングを取り入れるなど、少しずつ負荷を増やしていく流れが理想的です。

また、運動を行う前は準備運動、運動を終えたら整理運動を行ってください。

運動療法では、こまめな水分補給も大切です。運動による脱水症状に注意してください。

また、天候が運動に適さない場合であれば、屋内でできる運動だけでも構いません。無理のない範囲で続けられる運動を、自分の体力に合わせて実施しましょう。

まとめ

年齢を重ね身体機能が低下すると、糖尿病のリスクは高まります。特に高齢者は糖尿病の自覚症状に気づきにくく、生活習慣の改善も難しいことから、糖尿病を悪化させやすいリスクもはらんでいます。

また、薬物療法の副作用として生じる低血糖も懸念されます。食事療法や運動療法も含め、主治医の指導の下で治療に取り組みましょう。

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