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糖尿病の運動療法における禁忌|血糖値を上げないためのポイント

糖尿病の運動療法における禁忌|血糖値を上げないためのポイント

多くの場合、糖尿病治療には運動療法が取り入れられます。ただし、患者の状態や併発している病気などによっては、運動が禁忌とされる場合もあります。

どのような状態だと運動を控えるべきなのか、糖尿病の中でも運動療法を行ってはいけないケースを紹介していきます。

また、運動療法が取り入れられる場合におすすめの運動方法についてもお伝えします。

糖尿病の運動療法を行ってはいけないケース

適切な運動は糖尿病の改善に効果的です。しかし、糖尿病治療に運動療法を取り入れるどうかは、医師や専門家の判断を仰いでください。

糖尿病合併症のある方やその他の疾患を持つ方が自己判断で運動を続けてしまうと、病状悪化を招く可能性があるからです。

以下のいずれかに当てはまる場合は、特に注意が必要です。

<運動療法を行ってはいけないケース>
● 単純網膜症を発症している
● 重症の高血圧
● 糖尿病壊疽(えそ)の症状が出ている

ここからは、上記の3つケースについて詳しく紹介します。

網膜症を発症している

糖尿病網膜症は糖尿病の三大合併症のひとつで、失明の原因にもなりえる病気です。

糖尿病網膜症を発症している場合、運動によって血圧が変化すると網膜の血管が破裂する可能性があります。また、低血糖で眼底出血が起こるリスクもはらみます。

網膜症は3段階に分けられ、「単純網膜症」「増殖前網膜症」「増殖網膜症」の順番に進行していきます。単純網膜症の場合、強すぎない運動であれば問題はありません。

増殖前網膜症の方であれば、目の治療を受けつつ、症状が安定しているのであれば軽い運動を行っても構いません。

一方、増殖網膜症になると運動療法を控えなければならないケースが多くなり、力んだり重いものを持ちあげたりしないよう指導されます。

 重症の高血圧

糖尿病患者の多くは高血圧も同時に発症しています。高血圧の改善には、適切な運動を継続して行うことが効果的ですが、条件によっては制限がかかります。

収縮期血圧が180mmHg以上、もしくは拡張期血圧が110mmHg以上になる重度の高血圧患者の場合、運動を控えなくてはなりません。

また、運動によって血圧が上がりすぎると、腎臓の血管に過剰な負荷がかかることから、腎症の進行スピードを速めてしまいます。

腎症を発症している方は注意してください。心臓や血管などにも負担がかかるため、心臓病や脳血管疾患を招く可能性もあります。

合併症により神経障害を発症している場合だと、心臓の痛みに気づかず、症状悪化の可能性が高まるリスクもあります。運動をはじめる前に、医療機関でチェックを受けるようにしてください。

糖尿病壊疽の症状が出ている

糖尿病になると、糖尿病壊疽(手や足などの組織が壊れてしまう症状)を引き起こす可能性があります。症状が出ている場合に患部に負荷がかかる運動をすると、壊疽が悪化するおそれがあります。

ウォーキングのような軽い運動であっても、患部に負担がかかるようであれば控えなくてはなりません。

また、現段階で壊疽の症状がなくても、神経障害のある方は壊疽の発症に気を配りましょう。

感覚神経障害の影響で皮膚の感覚が鈍っていると、靴擦れや擦過傷など、運動によってできるケガに気づかないことがあります。

治療をしないまま放置していると感染症を招き、壊疽を引き起こすおそれも。運動後は体にケガがないか調べ、ケアを念入りに行いましょう。

糖尿病改善のための効果的な運動方法

糖尿病の改善には、体中の筋肉を動かす有酸素運動が効果的といわれています。

適切な運動方法や時間は患者によって異なりますが、基本的には1回20分~40分、週3回の運動を行うよう推奨されています。

<有酸素運動例>
● ウォーキング
● サイクリング
● ジョギング
● スイミング

上記のような運動を日常生活に導入し、楽しみながら続けることが大切です。

継続して運動することで体重が減る、血糖値が下がるなどの効果があるほか、インスリンが効きやすくなる効果も期待できます。

また、インスリン療法や降圧薬を使用している場合は低血糖にも注意し、運動時にはブドウ糖を携帯するようにしましょう。

もちろん、運動療法をはじめる前に医師の診断を仰ぐことも大切です。

ウォーキング

ウォーキングは、糖尿病改善のために効果的な運動のひとつです。特に肥満の方は、膝に負担のかかりやすいジョギングよりもウォーキングが推奨されています。

日常生活に無理なく取り入れられるため、これまで運動習慣がなかった方にもおすすめです。

ウォーキングの際は、ふつうに歩くより大きめの歩幅で、スピードを上げて歩くのがコツです。

少々息が荒くなるものの、隣の方とおしゃべりできる程度の速さが目安となります。姿勢のよさを意識し、腕を大きく振って歩きましょう。

また、食後30分~1時間後に10分間のウォーキングを取り入れると、食後の血糖値上昇を抑えるのに効果的です。

サイクリング

肥満が原因でウォーキング中に負担を感じる場合は、無理な継続は禁物です。膝や足首、腰など、体のさまざまな部位に問題が生じる可能性があります。

長期間継続して運動するために、体に負担のかからない方法を見つけましょう。

おすすめの運動のひとつがサイクリングです。足や膝、腰などへの負荷がかかりにくく、運動習慣のない方でも気軽に取り入れられます。

週に3回、1日に合計30分以上自転車運動する生活を3カ月続けたことで、減量やインスリンの働きが高まる効果がみられたという調査もあります。

また、自転車で走るのは爽快感があり、ストレス解消にもつながります。

ジョギング

ジョギングは道具も場所もいらず、手軽にはじめられるスポーツです。ウォーキングやサイクリングなどと比べると体への負担は大きくなりますが、時間あたりのカロリー消費量も多くなります。

まずはウォーキングからはじめ、徐々にジョギングへ切り替えていくのもおすすめです。

走る際はフォームを意識し、ケガをしないように気をつけましょう。

歩幅は大きくとりすぎず、つま先から着地して体を小刻みに動かします。運動前にはストレッチや準備運動を行い、ケガの予防に努めてください。

体のケアと疲れを残さないために、運動後の整理運動も大切です。スピードはウォーキングと同様、おしゃべりしながら走れる速さが目安となります。

スイミング

体重による関節への影響が心配な方には、スイミングがおすすめです。水の浮力を利用できるため、足腰への負担も軽減されます。

また、神経障害や動脈硬化などの影響で下半身の血流が悪い方にも、負担のかかりにくいスイミングがすすめられています。

スイミングは陸上の運動よりもカロリー消費が高いことで知られています。水の抵抗や水圧などが体全体に加わることが理由のひとつです。また、水温が体温より低いことも、カロリー消費を促進します。

これは、体が体温を一定に保とうとエネルギーを燃やすためです。泳ぎに自信がない方はであれば、水中ウォーキングからはじめるのもおすすめです。

まとめ

糖尿病の改善には運動療法が効果的ですが、病状や合併症などに応じて、患者ごとに適した運動方法は異なります。

まずは運動をはじめる前に医師の診断を仰ぎ、自身に適切な運動療法を行いましょう。

運動をすすめられた場合には、継続的な有酸素運動に努めましょう。ウォーキングやサイクリングなら日常生活に取り入れやすく、手軽にはじめられます。

軽い運動からはじめて、ジョギングのように強めの運動へ移行していくのもおすすめです。

体重による負荷が心配な方は、スイミングや水中ウォーキングなど、体への負担が少ない運動を取り入れていきましょう。

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