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糖尿病の血糖値と関係|正常値と目標値を把握しよう

糖尿病の血糖値と関係|正常値と目標値を把握しよう

年齢を重ね、普段の食生活を省みると、血糖値が気になってきてしまう。そのような時は、血糖値の正常値と目標値を確認してください。

これらの数値を把握することは、体調や糖尿病リスクを知る目安になります。同時に、糖尿病が疑われる数値や食後血糖値の上昇を表すGI値についても確認しましょう。

これらの情報をもとに、自身の血糖値レベルを把握することができます。

糖尿病と血糖値の関係

糖質(炭水化物)は体内に取り込まれるとブドウ糖になり、血液を介して細胞へ運ばれ、人が活動するうえでのエネルギー源になります。

この際、インスリンにはブドウ糖を細胞へ取り込ませたり、筋肉や脂肪に蓄えたりする働きがあります。

インスリンの分泌量が少なくなるとブドウ糖がうまく細胞へ取り込まれなくなり、血糖値の上昇につながります。糖尿病とは、上昇した血糖値の数値が高いままになってしまう病気です。

糖尿病による高血糖の慢性化は、血管内に損傷を引き起こします。最小血管と呼ばれる細い血管がダメージを受け、網膜症や腎症を誘発。

併せて末梢神経にも影響は及び、足の壊疽(えそ)など血管以外にも障害が広がります。

また、大血管(太い血管)への影響も小さくはなく、血管の壁が硬くなることにより、動脈硬化を引き起こす可能性があります。

動脈硬化は、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などの合併症を招く症状で、高血圧や脂質異常症など生活習慣病との併発に注意しなければいけません。

このように、血糖値の上昇はさまざまな症状や障害の原因になります。

血糖値の正常値

血糖値の正常値の基準は、空腹時で110mg/dl未満、食後2時間後で140mg/dl未満です。

食後に血糖値が上がり、空腹時に下がるのは普通のことで、前述の数値の範囲内であれば問題ありません。

ただし、食後の血糖値が低下せずに140mg/dlほどの状態が続くと、「食後高血糖」と診断されます。

糖尿病を発症してまだ日が浅い患者は、空腹時の血糖が正常であっても、食後に高血糖になりやすい傾向にあります。

糖尿病の進行を防ぐためには、空腹時と食後の血糖値を正確に測り、必要に応じて食事制限を行うなどの処置が必要となります。

血糖値の目標値

血糖の目標値は、日本糖尿病学会のガイドラインが指標になります。

「糖尿病診療ガイドライン2002-2003」によると、空腹時の血糖値は100mg/dl未満、食後2時間血糖値なら120mg/dl未満がそれぞれ「優(excellent)」判定で、もっとも望ましい数値となっています。

ちなみに、空腹時血糖値は100-119mg/dl、食後2時間血糖値は120-169mg/dlが「良(good)」判定。

もっとも悪い数値を意味する「負荷(poor)」判定は、空腹時血糖値が140mg/dl以上、食後2時間血糖値は200mg/dl以上とされています。

負荷判定の水準となると、生活指導や薬物療法でもコントロール不可とみなされ、早期の専門治療が求められます。

糖尿病が疑われる検査値

糖尿病の診断では、血糖値のほかHbA1cの推移もチェックされます。

診断で「境界型」と判定されれば糖尿病予備軍、「糖尿病型」と判定された場合には、血糖値改善のための必要な治療が施されます。

境界型に分類されるのは、空腹時血糖値が110~126mg/dl、食後2時間血糖値が140~200mg/dlの場合です。このケースでは耐糖能異常の状態にあるため、動脈硬化の有無を検査します。

血糖値が糖尿病型に分類されるのは、空腹時血糖値が126mg/dl以上、食後血糖値が200mg/dl以上。HbA1c が糖尿病型と判断されるのは、HbA1cが6.5%以上の場合です。

1回の検査で血糖値とHbA1cの両方が糖尿病型に属する人は糖尿病と診断され、いずれか一方のみが糖尿病型であれば再検査を受けることになります。

GI値(グリセミック指数とは)

糖尿病予備軍の人や、食後血糖値が高いままの「隠れ糖尿病」の人は、食後の血糖上昇値を食品別に把握することが大切です。

そこで確認したいのがGI値です。GI値とは、糖質摂取後2時間までの血中糖濃度を計った数値のことで、糖質の吸収度合いを示します。

低G1食品は糖化の抑制に有効かつ内臓脂肪の増加を防ぐ効果も期待されるため、糖尿病予備軍のほか、肥満体質やメタボリックシンドロームの予防・改善対策としても知られています。

一般的に、炭水化物は血糖値の上昇を招きやすい栄養素です。食後の急激な血糖値上昇を防ぐには、同じ炭水化物食品でも食物繊維が豊富で、なおかつ低エネルギーのものが望ましいです。

普段どのような食生活を送っているかで、その人の糖尿病リスクの度合いも測れます。

GI値が高い食品の摂取が多いと、現在は健康であっても、将来的に食後血糖値の上昇を招く可能性もあるでしょう。そのような「隠れ糖尿病」の人を探す指標としても、GI値は役立つ指標です。

さまざまな食品のGI値

オーストラリアのシドニー大学では、食品を以下のように区分しています。

● 高GI食品:GI値70以上
● 中GI食品:GI値56~69
● 低GI食品:GI値55以下

※グルコースを100とした場合

以下は、代表的な食品をGI値の区分ごとに分けた表です。

GI値別食品

低GI値に相当する食品はたくさんありますが、毎日調理する食材として徹底することは大変です。

飲むだけで摂取できる牛乳や、調理の必要がない果物類など、加工の手間がかからない食品も糖尿病予防には効果的なので、積極的に取り入れていきましょう。

GI値を下げる食品

血糖値コントロールやGI値を低下させる効果が期待される食品について、その特徴を具体的に紹介していきます。

牛乳

朝食時に牛乳を飲むと、食後血糖値の上昇抑制が期待できます。

カナダのゲルフ大学とトロント大学が共同で行った「朝食時の牛乳と水の比較実験」では、牛乳に食後の血糖値上昇を抑える働きがあることが確認されました。

それだけでなく、昼食以降の血糖値も押さえられる「セカンドミール効果」も期待できるそうです。

セカンドミール効果とは、はじめの食事が次の食事の後の血糖値に影響をおよぼす現象です。この理論を活用すれば、朝食を起点とした1日の血糖値コントロールに期待が持てます。

わかめ

理研ビタミンと藤女子大学の共同研究では、わかめの摂取が食後の血糖値抑制に役立つことがわかりました。

実施されたのは、健康的な成人女性9人を対象に行った「白米のみ」と「白米とわかめ」の比較実験。

結果は、白米だけより、わかめとの同時摂取のほうが、血糖値の上昇を食後15分、30分、120分にて抑制できたというものでした。

この実験では、わかめとの同時摂取がGI値の低下につながることを示しています。わかめは日本人にとって身近で取り入れやすい食品です。

スープやみそ汁、サラダなどに積極的に取り入れて、血糖値コントロールに役立てましょう。

バナナ

食物繊維やビタミン、ミネラルなどの栄養素に恵まれたバナナには、血糖値下降作用を持つカリウムも含まれます。

インスリンには、血液中の糖質をエネルギーとして蓄えるうえで重要な働きがありますが、カリウムには、このインスリンの効果を高める作用があります。

バナナも手軽に購入できる身近な食品ですので、朝食時に取り入れるなど糖尿病予防に役立てましょう。

なお、バナナは高カロリーの果物ですので、1日1本までにとどめることが推奨されます。

まとめ

血糖値は食後に上昇するものではありますが、その後正常範囲に収まらなければ「食後高血糖」と診断されます。

空腹時血糖値が正常だからといって安心せず、食後高血糖も合わせて確認しましょう。また、血糖値上昇にかかわるGI値は、適切な食品選びに役立ちます。

血糖値や肥満が気になる方は、GI値55以下の低GI値食品を普段から積極的に取り入れていきましょう。

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