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「肝臓がん」になる前に再生医療で肝臓を治療


「肝臓がん」は、がんにより死亡した患者さんの中でも決して小さくない要因の1つとして注意するべき病気です。

今回は、肝臓がんになる前の段階で「再生医療」を利用して治療することの意味について解説します。

肝臓疾患に対する再生医療の可能性

肝臓がんへの進行を根本的に防ぐためには、肝臓の状態を可能な限り正常な状態に近づけることが必要ですが、従来の治療法ではそれは難しいものでした。

しかし、新しい治療法「再生医療」は、幹細胞を利用して肝臓の炎症や線維化した組織を発見し、これを溶解して修復することで肝機能を正常な状態に「戻す」ことができる可能性があるのです。

脂肪肝の場合であれば、脂肪により弱りつつある肝臓を回復させる作用が期待され、疲れやすいなどの症状がある場合も血流改善効果により症状が改善する可能性があります。

さらには、肝臓がんにも再生医療による治療の可能性を見出すことができます。

肝臓疾患の進行

正常な肝臓も、生活習慣などを原因として「炎症」が起きてしまい、これが慢性化すると「慢性肝炎」という状態になります。

この状態を放置すると次第に炎症により肝臓の細胞が破壊されてしまい、肝機能が徐々に低下していくのです。

肝臓に炎症が起きる主な原因はウイルス性によるものですが、食べすぎや飲酒量の多さなどの生活習慣を原因とした「脂肪性肝炎」というケースもあります。

肝炎を放置すると次第に肝臓の「線維化」が進み、肝臓が硬く変質する「肝硬変」へと進行するのです。

肝臓の線維化や肝硬変は元の状態に戻らないと言われており、「黄疸」などの症状が現れます。

そして、肝硬変がさらに進行すると「肝臓がん」を発症するリスクが高まるのです。

肝臓がんなど肝臓疾患の従来の治療法


脂肪肝は、従来の治療法は確立されたものではなく、生活習慣の改善により治療を進めるのが一般的でした。

厄介なのは、脂肪肝そのものは自覚症状に乏しく、放置されがちだということです。

症状が進行して肝硬変になると、これも根本的な治療方法が確立されておらず、症状の進行を防ぐための食事療法やウイルス性の場合であれば抗ウイルス治療を実施します。

肝臓がんを治療する方法はありますが、すでに悪化している肝炎や肝硬変を治療する方法ではないため、「肝臓を根本的に治療する」ことは従来の治療法では不可能であるとされているのです。

しかし、最先端の再生医療であれば、肝臓がんの患者さんの肝臓の機能を取り戻す可能性も期待できるのです!

まとめ

再生医療の効果には個人差があるので「肝臓がんであっても必ず肝臓の機能を取り戻せる!」とは言い切れません。

しかし、再生医療は病気が進行する不安を解消する、または食事制限などの生活の制約を軽減できる可能性があるなど、前向きに治療に取り組める点が従来の治療法との大きな違いです。

再生医療は、今まで治せないと言われていた肝臓疾患の症状を根本的に改善できる可能性がある治療法として注目されています。

そのため、肝臓の状態に悩んでいる人にとって一考の価値がある治療法と言えるでしょう。

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