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糖尿病にかかると頭痛がする原因と対処方法

糖尿病にかかると頭痛がする原因と対処方法

糖尿病治療中にしばしば発生し悩ませられる頭痛、その原因として低血糖症状が疑われます。

糖尿病は血糖値の高さにばかり目が向きがちですが、治療の過程で血糖値が低くなりすぎると、頭痛が引き起こることがあります。

こちらでは、糖尿病における頭痛の原因と、その対処方法を紹介します。

糖尿病患者が頭痛を訴える原因

糖尿病によって引き起こされる合併症のひとつに低血糖があります。血糖値が50mg/dl程度の状態が続くと、初期症状として空腹感やあくびなどが見られるようになります。

その後、倦怠感や動悸を催すようになり、さらに悪化すると、頭痛の症状が現れるのです。

糖尿病になると血糖値の高さに気を取られてしまいがちですが、治療段階では低血糖に悩まされるケースも珍しくありません。

血糖値を下げる治療として広く用いられているインスリン注射や血糖の低下を促す経口薬ですが、人によってはその効果が出過ぎてしまい、低血糖につながってしまうのです。

低血糖に陥ったとしても、すぐに対処すれば大きな問題にはなりませんが、実際には自覚できないケースも少なくありません。

頭痛の症状が現れて初めて察知するといったように、気づいた時にはすでに症状が進行している可能性があります。

低血糖で頭痛がする原因

なぜ低血糖は頭痛を引き起こしてしまうのか、症状が起こるまでの流れを解説します。

アドレナリンの血管収縮作用

血糖値が低下すると体内ではアドレナリンやノルアドレナリンが血糖値を上げるために働きかけます。

しかし、アドレナリンには血管を収縮させる作用もあり、血流を悪化させてしまうのです。その結果、脳内の血管が収縮し頭痛が引き起こされます。

活性酸素による血管へのダメージ

また、血糖値の低下は遊離脂肪酸の血液中への放出を促します。遊離脂肪酸とは、血液を通じて全身に運ばれ、体を支えるエネルギーとして活用される物質です。

しかし、遊離脂肪酸には活性酸素を作り出す作用もあります。その活性酸素が血液中で脂質と結びつくと、血管を傷つけてしまうのです。脳の血管にダメージが生じた場合、頭痛の症状が現れます。

さらに血液中の活性酸素量が増加し血管がダメージを受けると、血管はより細くなっていきます。その結果、血液がスムーズに流れなくなり、血圧を引き上げてしまうのです。高血圧は糖尿病の合併症を発症させるリスクをはらんでおり、その原因となる低血糖は糖尿病治療において決して無視できない問題といえます。

低血糖で頭痛がしたときの対処方法

低血糖による頭痛、もしくは空腹感や眠気となどの症状を感じた場合は、すぐに対処してください。

糖分が含まれているお菓子やジュースを補給し、低血糖からの回復に努めましょう。

対処はできるだけ早期に

低血糖状態が継続すると、深刻な合併症が生じる恐れがあります。痙攣や異常行動、意識レベルの低下などを引き起こし、昏睡状態に陥るケースもあるため、できるだけ早い段階での対処が求められます。血糖値が70mg/dlを下回ったとき、発汗や動悸、頻脈などの症状が見られます。

この段階ですみやかに糖分を補給するように意識してください。

周囲の助けが必要になるケースに備えた事前説明

血糖値が50mg/dlを下回り意識レベルが低下すると、自分で糖分を摂取することは困難となるため、周囲の人の助けが必要となります。

糖尿病患者の方は身の回りの人に、その可能性があることを事前に告げ、緊急時の対応に備えておきましょう。

具体的な対応として、まずは応急処置として口唇や歯肉に糖分を塗ってもらいます。その後、救急車を呼んでもらい、病院で治療を受ける流れとなります。

適切な対処方法を事前に説明していないと、周囲の人も初見では状況を理解できず対応しきれません。万が一に備え、対処方法をしっかり伝えておきましょう。

低血糖が原因で進行する症状

低血糖は自覚のないうちに症状が進行してしまうおそれがあります。

早期対処のために低血糖時に現れる症状について正しく把握しておきましょう。

低血糖による交感神経症状

血糖値が70mg/dlを下回ると交感神経症状が現れます。主な症状には、発汗、脱力感、手足の震え、動悸、頻脈、顔面蒼白、気分の悪さなどが挙げられます。

また、副交感神経症状として強い空腹感も現れます。これらは低血糖の症状においては、比較的軽いものに分類されます。

低血糖による中枢神経症状

血糖値が50mg/dl程度の状態が続くと、中枢神経症状が現れます。具体的には、頭痛、眠気、めまい、目のかすみ、ろれつが回らない、ぎこちない動作、強い疲労感などです。

さらに血糖値が50mg/dlを下回ってくると、異常行動や痙攣、意識レベルの低下、さらに昏睡状態に陥るケースも考えられるため、早期の対処が不可欠です。

普段から血糖値が低い場合は、無意識のうちに低血糖状態となっている可能性も考えられ、中枢神経症状が突然発症するおそれもあります。

初期症状や症状の段階ごとの対処法をしっかり把握しておきましょう。

普段の生活で予防できる方法

低血糖の予防のために、普段の生活から実践できる対策もあります。

治療薬が体におよぼす作用に気を配る

まずは、糖尿病治療薬の種類や量に気を配ることです。

血糖値を抑えるために用いられるインスリンや経口薬は、人によっては効き過ぎてしまうこともあり、その結果として低血糖を誘発することがあります。

血糖値を抑える作用の薬を投与後に違和感を覚えた場合は、主治医に相談してください。

適切な食生活や運動を取り入れる

また、食事や運動など生活習慣を正すことも低血糖の予防につながります。

糖尿病治療では食生活の改善は不可欠なものであり、食事を適正なエネルギー量にコントロールすることが求められます。

食事量が足りていないと血糖値が低下する可能性があるため、毎食適切な量を食べるようにしてください。

また、お酒の飲み方にも注意が必要です。特に空腹時のアルコール摂取は低血糖を引き起こす原因となります。

適切な運動を生活習慣に取り入れることも欠かせません。ただし、長時間の激しい運動は、筋肉や肝臓に蓄えられたブドウ糖が過剰に消費されてしまい、低血糖を引き起こす原因にもなるため、逆効果になりかねません。

散歩や水泳など、疲労につながりにくい有酸素運動が血糖値コントロールに適しています。

無理のない範囲で適度に取り入れましょう。

まとめ

糖尿病治療中に発生する頭痛の原因として低血糖が疑われます。低血糖は頭痛や動悸などさまざまな症状を引き起こしますが、悪化すると意識を失うなど深刻な事態になります。

慢性的な低血糖の場合は、気づかないうちに症状が進行していることも考えられるため、どのような症状が低血糖症に該当するのか、しっかり把握しておきましょう。

実際に頭痛などの具体的な症状が現れている場合には、糖分を補給して、血糖値を正常な値に戻すよう対処してください。

自身で対処できない場合を考えて、事前に周囲に対処法を伝えておくことも重要です。低血糖の予防として、食事や運動など生活習慣の見直しも大切です。

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