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低下した肝臓の機能が回復するまでにかかる期間

「肝臓が疲れている」というフレーズを耳にしたことがある人は少なくないと思います。

肝機能が低下している状態を「肝臓が疲れている」などと表現しますが、疲れてしまった肝臓は休ませてあげたいですよね。

しかし、肝臓はどのくらいの期間で回復するのでしょうか。

今回は、低下した肝機能が回復するまでに必要な期間について解説します。

肝臓が回復するまでの期間と肝臓の状態


肝臓の機能が回復するまでに必要な期間については、個人の肝臓の状態によって大きく違いがあるのです。

例えば飲酒により一時的に肝臓が疲れている状態であれば、2日間の禁酒機関を設けることで肝臓は回復するといわれています。

一方で慢性肝炎を放置して「肝硬変」になっている場合だと、いくら期間を設けても肝機能が回復することはありません。

極端な2例を挙げましたが、このように肝臓の回復に必要な期間および回復するかどうかについては、肝臓がどの程度のダメージを受けていて、どういった状態になっているかによって左右されるのです。

肝硬変は治らない?

いくら期間をおいても肝臓の機能が回復しない「肝硬変」は、では、いわゆる「不治の病」ということなのでしょうか?

一般的な疲労やケガは、適切な状態を保っていればしばらくすれば元の状態まで回復することが多いです。

肝臓も、脂肪肝などの肝疾患がなければ数日~数週間の休息期間を設けることで回復することが多いですが、肝硬変にまで進行している場合は別になります。

肝硬変は、慢性肝炎などを原因として肝細胞が破壊され、修復を繰り返すことで肝細胞が線維化して肝臓が硬くなってしまう病気です。

この状態は自然に治ることはなく、治療方針も肝炎に対する治療と、肝機能低下や合併症リスクを減らすための食事療法や運動療法が中心となります。

根本的な肝臓の問題改善につながる可能性がある再生医療

従来の肝硬変の治療法では、症状の進行と合併症の発症を防ぐ治療方針が中心でしたが、その常識を覆すかもしれない治療法が「再生医療」です。

再生医療では、壊れた組織を修復する働きをもつ「幹細胞」を利用することで、硬くなった肝臓を修復して肝機能を回復させられる可能性があります。

また、肝硬変にまで至っていないものの、脂肪肝などで肝機能が低下している場合も、再生医療を利用することで回復までの期間を短縮できる可能性があるのです。

「可能性がある」と言っているように、再生医療は100%肝機能を改善できるとは限りませんが、治らない肝臓を回復させることができる光明を見出せる治療法であるとして注目されています。

まとめ

普段から肝臓を労わっていれば、少し疲れた程度なら数日の期間で回復しますが、慢性的に肝臓が疲れていると肝疾患になってしまいます。そうなると、回復に時間がかかる、あるいは自然回復しない状態に陥ってしまう可能性があります。

再生医療は、肝臓の回復を手助けできる可能性がある治療法です。肝機能の低下に悩んでいる人は再生医療による治療を検討してみてはいかがでしょうか。

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