肝臓が悪いとどんな症状が出るのかについて解説します!
肝臓の働きには代謝や解毒、胆汁の生成分解などがあり、体の中の化学工場とも言われていて、とても重要な役割を果たしています。そして、肝臓は病気の症状が現れにくく、なかなか気づくことができないという特徴があります。
しかし、肝臓の病気は進行してしまうと肝硬変や肝臓がんなど、重篤な病気になってしまう可能性があるので、早く病気に気づくことが必要です。
肝臓が悪いとどんな症状が出るのかについて知っておき、万が一、その症状が出てしまった場合は早急に医療機関を受診しましょう。
肝臓が悪いとどんな症状が出るの
ここでは、肝臓が悪いとどんな症状が出るのか…急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変の症状について解説します。
急性肝炎
急性肝炎の原因は、アルコール、薬物、ウイルス、自己免疫などがあり、主な症状は以下の通りです。
・倦怠感
・食欲不振
・尿の色が濃くなる
・皮膚や白目が黄色くなる
症状は個人差があります。不安があるときは医師に相談してください。
軽度の急性肝炎は安静にして食事に気をつけることで、ほとんどは治ってしまいますが、重症の場合は、入院して点滴治療を行うことがあります。
慢性肝炎
6ヶ月以上肝炎が治らない場合などは、慢性肝炎と診断されます。原因の約70%はC型肝炎で、残りがB型肝炎や原因不明で起こる肝炎です。自覚症状が少なく、気が付かない場合もあります。
慢性肝炎の主な症状は以下の通りです。
・倦怠感
・皮膚のかゆみ
・発熱や頭痛
・吐き気
・食欲不振
・尿が濃い茶色になる
慢性肝炎を放置すると肝硬変や肝臓がんなどの重い肝臓疾患になることがあります。
しかし、治療で病気の進行を止めることは可能です。慢性化したB型肝炎とC型肝炎は自然治癒が難しい病気なので、早めに医療機関を受診してください。
肝硬変
慢性肝炎が長期化すると、肝臓の組織が繊維化し硬くなり、肝硬変になります。
肝硬変になると元の状態に戻すことは難しくなるため、早めの発見と治療が大切です。肝硬変の主な症状は以下の通りです。
・足がむくむ
・腹水がたまる
・黄疸が出る
・腹部静脈が盛り上がる
・意識障害が起こる
初期の肝硬変はほとんど症状がありません。
早く病気を発見するためには定期的に検診を受けましょう。検診で異常を指摘されたら、症状がなくても病院を受診してください。
まとめ
肝臓が悪いとどんな症状が出るのか、急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変の主な症状について解説しました。
肝臓疾患はかなり病状が進むまで自覚症状が無い場合がありますが、症状が無いからといって油断できない病気です。
早期発見のためには、定期的に検査を受けることをおすすめします。