筋断裂にはリハビリが欠かせません!
筋断裂を起こしたとき、元の状態へ回復していくために欠かせないのがリハビリです。
「どうしてリハビリが必要なの?」「どのようにリハビリしていくの?」という疑問を持っている人のために、筋断裂の治療でリハビリをおこなう理由や、リハビリを始めるタイミング、どのようなリハビリをおこなうのかについても紹介します。
筋断裂の治療でリハビリをおこなう理由
筋断裂の治療でリハビリをおこなう主な目的は、柔軟性と筋力の回復です。
筋断裂が起きて回復していくなかで、患部とその周囲は徐々に硬くなってしまいます。幹部や周囲が硬くなったまま、これまで通り部位を使用していると、思うように動かすことができなかったり、大きな負荷がかかって筋断裂が再発してしまったりする可能性があります。
また、筋断裂を起こすと動かせる範囲も制限されますし、動かせたとしても安静にしておく必要があるので、筋力がどうしても低下してしまいます。
そのため、硬くなった柔軟性を改善していくと共に、低下した筋力も改善していく必要があります。
このように、柔軟性と筋力を回復させ、これまでと同じような動きができるようするため、そして、再発防止のためにリハビリはとても重要なのです。
筋断裂のリハビリを始めるタイミング
筋断裂のリハビリは、筋断裂を起こしてからいきなり始めるわけではありません。
筋断裂が起きると断裂した部分は炎症を起こします。
そのため、炎症を起こしている間は安静にして、患部を冷やしたり、圧迫して血腫が大きくなるのを防ぐなどして、痛みや腫れが軽減していくのを待つことが必要です。
その後、腫れが治まり、痛みが治まってきたらゆっくりと患部を動かしてみます。痛みなくリハビリをおこなえる状態であればリハビリを開始します。
筋断裂はどのようなリハビリをするの?
リハビリの内容は医療機関や指導者によって異なりますが、ストレッチと筋力トレーニングが基本です。
ストレッチは、患部が軽く伸びるくらいの強さで、時間をかけて(20秒から30秒くらい)ゆっくりと伸ばしていきます。それを3セットから5セットくらいおこないます。
筋力トレーニングは、筋力低下を改善するという目的の他にも、患部に刺激を与えることで回復が早まることも期待できます。
例えば、筋断裂が起きやすい太ももの裏側の筋肉(ハムストリングス)の筋力トレーニングでは、うつぶせになって足を伸ばした状態で上へ挙げるヒップエクステンションというトレーニングがよくおこなわれます。
まとめ
筋断裂の治療でおこなわれるリハビリについて紹介しました。
筋断裂が回復するまでしっかりとリハビリをおこなうことは大切ですが、回復して、筋断裂を起こす前と同じような生活を送れるようになった場合も、ストレッチなどをおこなったりして、患部の再発防止や、他の部位の発症予防をすることも必要です。