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糖尿病になった場合の食事の注意点

糖尿病になった場合の食事の注意点

糖尿病治療中の食事には、症状の悪化を防ぎ、治療効果を減少させないためのポイントがあります。こちらではそれら食事における注意点を紹介します。

食事制限や喫煙・アルコール、間食についても併せて解説していきます。

糖尿病になったら食べてはいけないものはある?

「糖尿病になったら、好きなものが食べられなくなる」こんなイメージをお持ちの方もいることでしょう。

確かに、脂っこい、こってりしたものを毎日大量に食べ続ける、といったことはできません。しかし、その食事自体は完全に禁止されているわけでもありません。

糖尿病の方に対して行われる食事療法とは、いわば健康のための食事法。特別な制限があるわけではなく、1日あたりに摂取するエネルギーを最適な値に調整するとともに、そのうえでバランスのとれた栄養摂取となるよう、さまざまな食品をまんべんなく食べようというコンセプトのもとに設計されています。

糖尿病になったから始めるというものではなく、健康な人も注意すべき内容です。

それを踏まえたうえで、食事に関する注意点を見てみましょう。

血糖値を上げやすい食品には注意

食品のなかには「血糖値を上げやすい食品」があります。その代表的なものが糖質、つまりご飯やパン、麺といった主食類や、ケーキなど単純糖質を含む甘いものです。

糖質が多く含まれた食品を取ることは、血糖値の急な変化の原因となります。日常的に口にする食べ物のなかでも、糖質が高いものについては量を把握・管理することが大切です。

糖尿病予防には糖質に注意を

なお、糖質を控えることは、それだけで糖尿病予防にもつながります。

もちろん、極端な糖質制限はおすすめできませんが、普段食べている食品にどれくらいの糖分が含まれており、一日にどれくらい摂取したかを把握しておくことは、糖尿病予防につながります。

かつ、ダイエットや中性脂肪値・血圧の改善も期待されます。

糖尿病予防・糖尿病治療の食事療法で注意したいこと

糖尿病の食事療法では、食事の内容だけではなく「食べ方」にも注意が必要です。

前項は“何を食べるか”についての概要となりましたが、ここからは、“どうやって食べるか”という部分について、詳しく見ていきましょう。

食事は規則正しい時間に食べること

まずは大原則として、三食を決まった時間、均等な量で食べることが大切です。間食などは避け、規則正しい食生活を送りましょう。

また、朝食と昼食を一回で済ませるなど、まとめ食いも避けてください。ただでさえ弱っている膵臓に、さらなる負担をかける結果となってしまいます。

一回の食事に時間をかける

早食いも、消化器官に負担を与える原因のひとつです。ゆっくり時間をかけて、よく噛むようにすることが大切です。

だ液によって食べ物が溶かされると、消化効率がよくなります。なお、咀嚼(そしゃく)をしっかり行うことで満腹感もアップするので、食べ過ぎ防止にもつながります。

自分に必要なエネルギー分を摂る

糖尿病の食事療法がはじまったら、医師から指示エネルギー量が伝えられます。これは患者さんごとに決められた一日の摂取カロリーのことです。

食事のメニューを考える際は、指示されたエネルギーの量を超えないように注意しながら、献立を組み立てていきましょう。

なお、エネルギー量だけではなく、栄養バランスがまんべんなく取れているかも必ずチェックしてください。

腹八分目を心掛ける

一回の食事量は腹八分目が適量です。満腹になるほど食べることは、医師の指示エネルギーを超える可能性が高まります。

少し我慢をするくらいのほうが血糖値も上がりにくくなり、各食事のバランスも取りやすくなります。

逆に、あまりに量が少なすぎるといった状況も避けるようにしてください。結局空腹を感じてしまい、間食などをしてしまっては元も子もありません。

糖尿病治療中に外食をする場合のメニューを選ぶポイント

糖尿病治療中は、基本的に自宅で栄養バランスを考えた食事を3食、規則正しく取ることが大切です。

しかし、食事時間を外で迎えたり、付き合いでレストランに入ったりといったケースもあるでしょう。

外食はカロリーの高いメニューが多く、栄養も偏りがちです。その際は、できる限り以下のポイントに注意しながらメニューを選びましょう。

うどんのみ、ラーメンのみ、そばのみ、パンのみは控え定食を

メニュー次第ではありますが、単品料理は使われている食品数が少なく、どうしても栄養が偏りがちになります。

また、単品メニューでボリュームを増やすために炭水化物が多めな傾向にあります。そのため、定食など複数の食品を一気に取れるメニューがおすすめです。

肉より魚

血中の中性脂肪やコレステロール値を調整する働きがあるといわれる不飽和脂肪酸。これは肉料理よりも魚料理に多く含まれる傾向にあります。

そのため、外食ではできる限り魚料理を選びましょう。

洋食・中華より和食

洋食や中華は、メニューにもよりますが全体的に多量の油を使った調理法が多い傾向にあります。

一方、和食は茹でる・蒸すといった調理法が多く、食材も野菜や魚が中心なので外食時に積極的に選びたいメニューです。

糖尿病治療中のタバコ・アルコールは?

食事と合わせて、糖尿病治療中に気をつけたいのがタバコとアルコールです。喫煙については糖尿病悪化の大きな因子のひとつになるので禁煙をしましょう。

また、アルコールは少量であれば問題ありませんが、飲み方や頻度に注意が必要です。

禁煙しましょう

タバコは百害あって一利なしとも言われますが、糖尿病中の喫煙はさらに大きなリスクを招く可能性があります。

喫煙はインスリンの感受性を低下させることがわかっています。この状態ではインスリンの抵抗性が高くなり、筋肉や肝臓が血中のブドウ糖を取り込みにくくなります。

その結果、血中のブドウ糖が減らないので、血糖値が下がりにくくなってしまいます。

また、糖尿病の患者さんが喫煙をした場合は、総死亡や血管死亡のリスクが高まるということも分かっています。

同時に、禁煙によってこれらのリスクが大幅に低下するという報告もあるので、タバコはできるだけ早くやめましょう。

飲酒は主治医と相談して毎日飲まないようにしましょう

「酒は百薬の長」という言葉があるとおり、少量のアルコールには食欲の増進やストレス解消といった健康に良い効果があります。これは糖尿病の場合でも違いはありません。

しかし、お酒の食欲増進効果によってついつい食べ過ぎてしまうと、結果として指示エネルギーを超過してしまう可能性があります。

アルコール自体にも多量のカロリーが含まれているので、やはりエネルギー過多になりやすいのです。

また、インスリン注射による治療をされている方の場合、十分に食事を摂っていない状態で飲酒をすると、低血糖が起こる可能性が高くなるというリスクもあります。

このように、糖尿病の方にとっての飲酒は少なくないリスクを含んでいます。

お酒を飲まれる方は、先に主治医と相談をし、どれくらいのペース・量であれば飲んでいいのかを聞いておきましょう。その上で、指示に従った飲酒をしてください。

間食はとってもいいの?

3食の内容に制限がかかると、合間に何か食べたくなってしまいがちです。間食を取ることから生じる悪影響などはあるのでしょうか?

間食を取るなら午後3時頃、時間を決めて

糖尿病治療中は3食を規則正しく取ることが大切です。ただし、間食がすべて禁止となるわけではありません。

大切なのは“1日あたりのエネルギー摂取量を最適な値に調整する”こと。

そして間食をする時間帯に配慮することです。高血糖状態での就寝につながるため、夕食後は特に控えるべき時間帯となります。

どうしても間食をやめられない場合は、おやつの時間を午後3時頃といったように決めておきましょう。

間食ではスナック菓子を避け牛乳や果物を

どのような間食を取るのかも注意が必要です。

ジュース類や砂糖入りコーヒー・紅茶、ケーキ、和菓子、せんべい、おかき、カップ麺、菓子パンといった食べ物には多くの糖質が含まれているので避けてください。

果物や牛乳などは糖質が少ないのでおすすめです。

間食は主治医と相談しましょう

間食の適切な量については、人それぞれにて異なります。そのため、まずは主治医に相談をしてください。

相談の際には、どのような間食なら取っていいのかなども含め、詳しく説明してもらいましょう。

まとめ

糖尿病中の食事はそこまで不自由を感じるものではありません。こちらで紹介した考え方を踏まえ、健康的で規則正しい食生活を送りましょう。

暴飲暴食はできませんが、厳しい食事制限などもありませんので、基本的には適量であれば好きなものを食べられます。

治療効果を促進するためにも、ぜひ今回紹介したポイントを心がけてください。

糖尿病は再生医療で
完治する可能性があります。

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