肘頭 滑液包炎!その症状と治し方
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肘頭 滑液包炎、その症状と治し方
肘が腫れて痛みがある?!そんな症状がある場合、その腫れた部分が「ぷよぷよ」していて、柔らかければ、「肘頭 滑液包炎」の可能性があります。
読み方は「ちゅうとう かつえきほうえん」と発音します。ちなみに、この「ぷよぷよ」している訳は、関節を包んでいる滑液包の中に水(滑液)がたまる!というような現象が起きているからです。
あまり知られていない病気なのでご存知ないかも知れませんが、肘頭滑液包炎はさまざまな原因で起きる病気です。発症し、肘が動かせないような状況になると、日常生活に大きな支障が出てしまいかねません。そうなる前に、早めに医療機関で診断と治療を受けることが必要です。
肘頭滑液包炎の治療法を解説
肘頭滑液包炎とは、机に肘をつくなどと、同じように肘に負担がかかる姿勢などで慢性的に肘関節に負担を掛けることで関節の外側にある滑液包が炎症を起こしている状態を指します。
症状としては、関節の動きを妨げたり、炎症によって痛みを引き起こすします。治療としては、まず肘頭 滑液包内に溜まった滑液(ぷよぷよしている原因)を注射器によって抜きとる処置が施されます。
処置の後は圧迫包帯と安静
過剰に分泌された滑液を注射器で抜き取ると、肘の腫れは一旦、治まります。ただし、注射器で滑液を抜き取るだけでは、また新たに滑液が分泌され腫れてしまうので、処置後は腫れた周辺に圧迫包帯を施し、新たな滑液が溜まらないように予防します。
そして、患部を安静にし、必要であれば冷やします。
投薬による治療も
肘頭滑液包炎では、患部の炎症を投薬により抑える治療も行われます。
非ステロイド系の抗炎症薬を経口で摂取することが一般的です。また、痛みの度合いにより、鎮痛薬を服用します。補足として、非ステロイド系の抗炎症薬は消化器系を荒らすという副作用があるため、同時に胃腸薬が処方されることもあります。
抜き取った滑液の検査
治療で抜き取った滑液は、発症の原因を調べる検査に使われます。大半の症例で滑液は透明性を帯びていますが、感染症が原因であると、濁った膿状の滑液が穿刺されるため一目瞭然です。リウマチや痛風が原因であるか診断するには、抜き取った滑液を顕微鏡検査します。
肘頭滑液包炎が細菌感染やリウマチ・痛風が原因で起きた場合の治し方
さまざまな原因で起こる肘頭滑液包炎の治療法としては、過剰な滑液を抜き取り、患部を安静にするという方法が一般的です。
しかし、精密検査の結果、細菌感染やリウマチ・痛風による肘頭滑液包炎であると判明した場合には、その原因に合わせた治療法が適用されます。
細菌感染による肘頭滑液包炎の治療法とは?
細菌感染により肘頭滑液包炎を発症した場合は、抗生物質を使用して原因菌を退治する必要があります。黄色ブドウ球菌が原因であることが多いのですが、原因菌が特定されれば、細菌ごとに違った種類の抗生物質を服用します。
リウマチ・痛風による肘頭滑液包炎の治療法とは?
リウマチ・痛風によって肘頭滑液包炎を発症した場合は、原因である病気の治療が必要となるため、リウマチ科など専門の医師のもと診察を受けることをお勧めします。
まとめ・肘頭 滑液包炎、その症状と治し方
肘頭滑液包炎の治療法は、滑液を抜きとり患部を安静にするというシンプルな方法です。しかし、肘頭滑液包炎は治療後の再発頻度も高く、慢性化には要注意です。
日頃のちょっとした動作、例えば頬杖などがクセにならないよう気を付けましょう。ご参考になれば幸いです。
監修:リペアセルクリニック 大阪院
リペアセルクリニックは、大阪で再生医療を専門に提供しています。