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糖尿病と診断されるHbA1cと血糖値とは|目標値も解説

数値が高いと要注意!糖尿病と診断されるHbA1cと血糖値とは

定期健診を受けても糖尿病と判定されたわけではない。何か自覚症状があるわけでもない。とはいえ、「健康診断で糖尿病の判定が出ていなければ放っておいても良いの?」と気になる人もいるでしょう。

もし糖尿病の判定基準があるなら、糖尿病と診断される前に自分がどういう状態なのか知っておきたいですよね。

この記事では糖尿病と診断される数値や注意すべき数値は何かを説明し、数値を正常値に下げる方法も紹介します。

糖尿病が疑われる数値の内容糖病と診断する際は空腹時血糖値とHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)を指標としています。

それぞれについて以下で詳しく見ていきます。

HbA1cとは

ヘモグロビンは肺で酸素と結びつくことで全身に酸素を行き渡らせる働きがあります。HbA1cとは赤血球に含まれるヘモグロビンと血液中のブドウ糖が結合したグリコヘモグロビン量のことです。

定期健康診断で用いる空腹時血糖値の場合、測定時にたまたま血糖値が低く出てしまったというケースもありますが、HbA1cは過去1~2ヶ月の血糖値の平均を示すため、安定した指標であると考えられています。

血糖値とは

血糖値は血液中のブドウ糖の濃度です。血糖値は測定するタイミングによって以下の3つの測定方法があります。

・随時血糖検査
・早朝空腹時血糖検査
・75gOGTT(75g経口ブドウ糖負荷試験)

随時血糖検査

随時血糖検査とは、食事からの時間を決めずに採血を行い、血糖値を測定する検査方法です。

早朝空腹時血糖検査

検査当日の朝食を抜き、空腹状態(10時間以上絶食した状態)で採血を行い、血糖値を測定する検査方法です。健康診断などではこの早朝空腹時血糖検査を行うのが一般的です。

75gOGTT(75g経口ブドウ糖負荷試験)

10時間以上絶食したあと、75gのブドウ糖を水に溶かしたものを飲み、30分、1時間、2時間経過後に採血を行い、血糖値を測定する検査方法です。

注意すべき高い数値の範囲

糖尿病はある日突然異常に血糖値が高くなるわけではなりません。血糖値は数値によって正常型、境界型、糖尿病型に分類されており、初めは正常値だった数値がだんだん高くなり、境界型を経たうえで糖尿病型と診断されます。したがって、糖尿病と診断される前の段階で対策を講じる必要があります。

以下で糖尿病と診断される数値について見ていきます。

HbA1cの数値

HbA1cは世界中で測定される項目ですが、日本の測定値は世界の多くの国と比較して0.4%程度低い値であることがわかりました。そのため、2012年4月より、従来のHbA1c(JDS)から国際基準であるHbA1c(NGSP)を日本でも用いることになっています。

HbA1c(NGSP)による糖尿病の目安は以下となります。

・正常:5.6%未満
・要注意:5.6~5.9%
・糖尿病の可能性あり:6.0~6.4%
・糖尿病型:6.5%~

血糖値の数値

血糖値においても糖尿病の目安となる数値があります。

血糖値においては以下の3つのうちいずれかが確認された場合は糖尿病型と判定されます。

・早朝空腹時血糖値:126mg/dl以上
・75gOGTT2時間値:200mg/dl以上
・随時血糖値:200mg/dl以上

一方、次の数値をともに満たす場合は正常型と判定されます。

・早朝空腹時血糖値:110mg/dl未満
・75gOGTT2時間値:140mg/dl未満

上記のいずれにも当てはまらない場合は境界型といわれます。境界型の人は正常型の人よりも糖尿病を発症しやすいことがわかっています。境界型の段階で生活習慣の改善に努めれば、糖尿病の発症を防ぐことにつながります。

いずれかの血糖値で糖尿病型と判定された場合は別の日に検査を行い、再度糖尿病型と判定され場合は「糖尿病」と診断されます。

一方、HbA1cだけが糖尿病型と診断されても糖尿病と診断することはできません。血糖値のいずれかの値とHbA1cがともに糖尿病型と判定された場合に「糖尿病」と診断されることになります。

数値を下げて糖尿病を予防する方法

糖尿病は大きく1型糖尿病と2型糖尿病にわかれますが、日本の糖尿病患者のほとんどが2型糖尿病といわれています。したがって、一般的には糖尿病というと2型糖尿病のことを指すことが多いです。

糖尿病は、暴飲暴食や運動不足など乱れた生活習慣と体質などの遺伝的要因が組み合わさることで発症するといわれております。体質は変えることができませんが、生活習慣は変えることができます。

以下で糖尿病を予防するための方法について紹介します。

食事

糖尿病を予防するためには、まず食生活を見直しましょう。このとき以下の6つのポイントを押さえることが大切になります。

・腹八分目までで止める
・食物繊維(野菜、海草、キノコ類)を積極的に摂る
・よく噛んでゆっくり食べる
・夜食や間食は極力控えて
・朝・昼・晩の食事をきちんととる
・脂質を控える

運動

糖尿病の予防では運動不足を解消することも大切です。糖尿病予防に有効な運動はジョギングやウォーキング、水泳などの有酸素運動とダンベル、腹筋、スクワットや腕立て伏せなどの筋肉に負荷をかける筋力トレーニング(レジスタンス運動)が有効です。

なお、運動を行う際は以下の3つのポイントを押さえることが重要です。

・運動強度
・運動頻度
・運動の時間帯

以下、有酸素運動と筋力トレーニングにわけて見ていきます。

有酸素運動

・運動強度:中等度(最大酸素摂取量50%程度、運動時の心拍数が50歳未満100~120拍/分、50歳以降100拍/分以内)
・運動頻度:20~60分間の運動を最低3~5回/週、できれば毎日行う。合計で150分以上/週行うことが好ましい。ウォーキングの場合は15~30分/回×2回/日、一日一万歩が目安
・運動の時間帯:食事1~2時間後に行うのが好ましい

筋力トレーニング(レジスタンス運動)

・運動強度:8~10種目の筋力トレーニングのうち、1種目ごとに10~15回/セット×1~3セットを繰り返す。
・運動頻度:最低2~3回/週
・運動の時間帯:食事1~2時間後に行うのが好ましい

いずれの運動の場合も、「ちょっときつい」と感じる程度の強度で行うことがポイントです。また、体への負担やケガを防ぐためにも準備体操や整理体操を忘れずに行いましょう。さらに、身体に合った服装や足に合った靴を履き、こまめに水分を補給することも大切です。

どうしても運動する時間が取れないという場合、ちょっとした工夫で身体活動量を増やすことができます。

日常生活のなかでできる工夫には以下のようなものがあります。

・エスカレーターやエレベーターを使わずに階段を使う
・通勤で電車やバスを使う場合は一駅前で降りて歩く 
・大股で歩く など

なお、持病や体調に不安がある場合は医師に相談したうえで運動に取り組むことが大切です。

まとめ

糖尿病と診断される数値や注意すべき数値、数値を正常値に下げる方法について説明しました。

糖尿病は発症してしまうと完治することはできない病気です。健康診断などで境界型と呼ばれる数値が出た場合は生活習慣の改善に努め、糖尿病を発症しないようにすることが重要です。

また、数値には異常がないが、疲れやすい、家族に糖尿病の既往歴があるなど気になることがある場合は自己判断をせず、医師に相談することも大切です。

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