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糖尿病のリスク|ツールを使った予測と予防方法を紹介

糖尿病のリスクを知る|ツールを使った予測と予防方法も紹介

糖尿病は国民病といわれ、多くの方が悩まされている病気です。特に食習慣や運動不足など生活習慣が乱れているという自覚がある方は糖尿病のリスクが気になりますよね。この記事では糖尿病のリスク要因にはどのようなものがあるのか、またどのように予防すれば良いのかを解説します。

糖尿病になるリスク要因

糖尿病は「甘いものの食べ過ぎ」で発症するというイメージを持つ人もいるかもしれませんが、以下のようなものが発症リスクになります。

・妊娠
・アルコール摂取
・食事方法
・運動不足
・肥満
・年齢

上記のうち、「妊娠」については糖尿病と一見関係がなさそうに見えますよね。実は妊娠するとインスリンと呼ばれる血糖値を下げるホルモンの働きが悪くなるため、血糖値が上がりやすいのです。

母体が高血糖になると母親だけでなく子供にも合併症のリスクがあります。そのため、元々糖尿病でなかった人も妊娠中は血糖コントロールをより厳格に行う必要があるのです。

妊娠しているとき

糖尿病でなかった人も妊娠中は血糖コントロールが必要です。一方、元々糖尿病を患っている女性は妊娠する前の段階で血糖コントロールを行う必要があります。

妊娠初期は器官形成期と呼ばれています。そのため、妊娠前から高血糖状態が続いていると胎児に奇形などの異常が生じやすくなります。妊娠前から高血糖状態が続いていた場合、妊娠が判明してから血糖コントロールを行っても手遅れとなるため、妊娠前に血糖コントロールを行うことが大切になります。

また、前述のように妊娠中は血糖値が上がりやすいため「妊娠糖尿病」を発症することがあります。妊娠糖尿病とは糖尿病とはいえない程度の軽度の糖代謝異常のことです。つまり、妊娠中はすべての妊婦さんが血糖コントロールを行う必要があるのです。

アルコール摂取の影響

アルコールはアルコールそのものの働きだけでなく、アルコールの代謝によっても血糖値に影響をおよぼします。特に多量の飲酒は糖尿病の発病リスクを高めます。さらに肝障害や膵障害を合併すると対処することが難しくなります。

糖尿病患者の方は医師と相談のうえ、飲酒する場合は飲酒量に気を付ける必要があります。

食事方法の影響

食事をすると血液中にブドウ糖の量が増え、血糖値が上昇します。このときすい臓からインスリンが分泌されることでブドウ糖が細胞に取り込まれ、エネルギー源として蓄えられます。

しかし、食事で摂るブドウ糖の量が多い場合、血糖値が急激に上昇するため、すい臓は大量にインスリンを分泌しようとして疲弊してしまい、結果的にインスリンの分泌量が減ってしまいます。

糖尿病を防ぐには食べ過ぎを防ぎ、ゆっくりとよく噛んで食べることが大切です。

年齢によるもの

糖尿病は年齢が高くなるにつれて発症リスクが高まります。

年齢を重ねるとインスリンの分泌量が減るうえ、分泌されたインスリンが働きにくくなるため、年齢が高くなるにつれて糖尿病患者が増える傾向があります。

また、加齢によって血管の壁が硬くなったり厚くなるため、動脈硬化が進行しやすくなります。そのため、高齢の糖尿病患者の方は後述する神経障害や網膜症などの合併症を発症しやすくなります。

さらに、高齢になると身体機能が低下するため、身体に異常があっても気付きにくくなります。糖尿病を発症すると感覚が低下しやすくなるため、高齢の糖尿病患者の方は特に自覚症状を感じにくく、症状が進行してしまう傾向があります。

糖尿病患者が注意したいリスク

糖尿病を発症している方は以下のことに注意が必要です。

・妊娠・出産
・手術
・合併症

それぞれについて起こりうるリスクを以下で説明していきます。

妊娠・出産のとき

糖尿病患者の方が妊娠・出産の際に注意が必要なリスクとしては以下のようなものがあります。

・合併症(特に網膜症・腎症・神経障害)
・妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)
・羊水過多症
・膀胱炎
・腎盂炎
・流産や早産・死産 など

また、糖尿病患者の方が妊娠や出産をする場合、お腹の赤ちゃんにも影響があります。糖尿病患者の方が妊娠・出産する際に赤ちゃんが抱える可能性のある障害は以下のようなものがあります。

・巨大児
・低出生体重児
・奇形
・低血糖
・呼吸障害 など

手術のとき

高血糖が続くと、抵抗力が低下し、感染症を発症したり、傷口が化膿しやすくなります。そのため、ケガをしたら早い段階で消毒などの応急処置を施し、速やかに病院を受診することが大切です。

また、外科手術が必要になった場合はさらに注意が必要です。

外科手術は創傷治癒があることを前提に行われます。創傷治癒は血管新生が起こってから肉芽組織が作られるという過程を経ることになります。しかし、高血糖状態が続くと血管が障害されるため新しく血管を作ることができません。

そのため、糖尿病患者が手術を行う際は事前に血糖値をコントロールしておく必要があります。また、手術が必要になった場合は自分が糖尿病患者であることを必ず外科医(手術担当医)に伝え、糖尿病の担当医にも手術を受けることを伝えておきましょう。

3大合併症

糖尿病は初期段階では自覚症状がほとんど見られませんが、進行すると合併症を招くことがあります。以下の3つの合併症は特に糖尿病患者に多く見られるもので、3大合併症と呼ばれています。

・神経障害
・腎症
・網膜症

神経障害

神経障害は多くの糖尿病患者の方に見られる合併症です。

神経障害の初期症状は痛みやしびれなどですが、進行すると激痛が起こったり、神経が壊死することで感覚がなくなってしまうこともあります。

神経障害で感覚に異常が生じると、無自覚性低血糖を起こし意識を喪失したり、無痛性心筋虚血による発作や呼吸の停止などを起こしやすく、突然死のリスクが高くなるため、決して軽視できない病気です。

腎症

糖尿病は高血糖が続く病気です。高血糖状態が続くと血管が障害され、全身で動脈硬化が起こりやすくなります。なかでも毛細血管などの細い血管が集中している部分は合併症が起こりやすくなります。

腎臓は糸球体と呼ばれる毛細血管の塊によって老廃物の濾過を行います。糖尿病性腎症は、高血糖状態が続くことで糸球体の毛細血管が障害され、血管が狭くなったり、傷ついたりして濾過がうまくできなくなる状態のことをいいます。

糖尿病性腎症を発症すると段階によって厳格な血糖コントロールや低たんぱく食、降圧薬の使用、透析療法を行うことがあります。

網膜症

毛細血管などの細い血管が障害されることを細小血管症といいます。目のなかにある網膜は毛細血管が広がっているため高血糖状態が続くと細小血管症を引き起こしやすくなります。糖尿病性網膜症は進行すると視力の低下や失明にいたることがあります。

糖尿病リスク予測ツール

ここまで糖尿病患者の方が抱えるリスクについて説明しました。糖尿病は初期段階では自覚症状がほとんどありませんが、進行するとさまざまなリスクを抱えることになります。これらのリスクをなくすためには糖尿病を発症する前の段階で予防することが大切です。

国立国際医療研究センターは、職域コホート(J-ECOHスタディ)の健康診断データを使い、株式会社教育ソフトウェアと共同で糖尿病の発症リスクを予測するシステム(糖尿病リスク予測ツール)を開発しました。

糖尿病リスク予測ツールに記入するデータは以下となります。

・基本項目(既往歴、身長、体重、性別、血圧など)
・追加項目(空腹値血糖値などの血液データ)

自分の糖尿病発症リスクを把握し、早い段階で生活習慣の改善に取り組むことが大切です。

引用元:国立国際医療研究センター「糖尿病リスク予測ツール

糖尿病の予防方法

糖尿病は発症原因によって妊娠糖尿病や1型糖尿病、2型糖尿病などに分類されますが、一般的に「糖尿病」といえば、2型糖尿病のことをいうことが多いです。

2型糖尿病は体質などの遺伝的因子と以下のような環境因子が組み合わさることで発症します。

・食べ過ぎ
・運動不足
・肥満
・ストレス
・不規則な生活 など

体質などの遺伝的因子は変えることができません。しかし、食生活や運動不足などの環境因子を変えることで糖尿病は予防することができます。また、食生活の改善や運動は糖尿病発症後の治療でも治療の基本になります。

特に食べ過ぎはすい臓に負担をかけ、インスリンの分泌力を低下させるだけでなく、肥満の原因にもなるため、治療と予防いずれにおいても重要になります。

まとめ

糖尿病患者の方が抱えるリスクと糖尿病を予防する方法について解説しました。

糖尿病を予防するためにも、自分の糖尿病発症リスクを把握し、早い段階で生活習慣を改善することが大切です。

また糖尿病を発症した場合は早い段階で血糖コントロールを行い、症状を進行させないことも重要になります。ここで紹介した予測ツールを活用したり、不安な点がある場合はすぐに医師に相談しましょう。

糖尿病は再生医療で
完治する可能性があります。

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