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糖尿病で足が壊疽する原因と症状|神経障害や潰瘍との関係とは

糖尿病で足が壊疽する原因と症状|神経障害や潰瘍との関係とは

「糖尿病で足が壊疽した」「足を切断した」そんなことを聞いたこともあるのではないでしょうか。では、なぜ糖尿病が原因で足を切断することになるのでしょうか。

この記事では糖尿病で足の壊疽にいたる原因と治療法について解説します。

糖尿病患者の壊疽の症状

糖尿病は高血糖状態が続く病気です。高血糖が続くと血管が障害されるため、血管壁が傷つき、硬くなったり脆くなることで動脈硬化などの血管病を発症することになります。

呼吸や食事で取り込んだ酸素や栄養は、全身に張り巡らされた血管によって全身の細胞に運ばれます。そのため、高血糖によって血管が障害されると体中の神経や細胞に栄養や酸素が行き渡らなくなり、さまざまな臓器で障害が起こることになります。

壊疽の初期症状

足は心臓から遠いため、高血糖による血流障害の影響を受けやすくなります。そのため、壊疽の症状は足に多く見られます。

糖尿病を発症したからといっていきなり足が壊疽するわけではありません。糖尿病は初期段階では自覚症状がほとんど見られませんが、進行すると以下のような症状が少しずつ現れます。

・足のしびれ・痛み
・靴擦れを起こしやすくなる
・足が冷える・火照る
・こむら返りがおきやすくなる
・水虫ができやすい
・ケガが治りにくい
・ひび割れ

これらの症状が進行すると、足の感覚が鈍くなり、ケガややけどをしても気付かなくなってしまいます。また糖尿病患者の方は細菌に対する抵抗力が低下するため感染症を起こしやすく、放置した傷が化膿してしまい、最悪の場合壊疽につながってしまうのです。

神経障害で痛みを感じにくい

高血糖状態が続くと血管のなかでも特に細い血管が障害されるため、神経細胞への血流が悪くなり、神経障害を起こします。

神経には、感覚神経や運動神経、自律神経があります。感覚神経が障害を受けると、痛みを感じにくくなり、ケガや火傷をしても気付かずに放置してしまい、壊疽につながることがあります。

手の壊疽

糖尿病による壊疽は足に多く見られますが、稀に手指に現れることもあります。

・しびれるような痛みが生じる
・感覚が鈍くなり感じなくなる

手・足いずれの場合も、早期発見・早期治療が壊疽を防ぐにあたり重要になります。

糖尿病の壊疽する原因

糖尿病で壊疽にいたる原因には以下の3つがあります。

・糖尿病性足病変
・糖尿病性神経障害
・血流障害の影響

以下で詳しく説明します。

糖尿病性足病変

糖尿病性足病変とは糖尿病が原因で起こる足のトラブルの総称です。糖尿病性足病変には以下のようなものがあります。

水虫や細菌の感染

糖尿病を発症すると細菌に対する抵抗力が低下するため、水虫(足白癬)や感染症を発症しやすくなります。

【足底の水虫】

足底の水虫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

引用元:播磨病院「糖尿病の足病変-水虫に要注意-

【足の細菌感染】

足の細菌感染

 

 

 

 

 

 

 

 

 

引用元:播磨病院「糖尿病の足病変-水虫に要注意-

足の変形やタコ

糖尿病によって運動神経が障害されると足の筋肉が萎縮し、屈曲障害や偏平足などの変形が起こり、タコや靴擦れが起きやすくなります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

引用元:播磨病院「糖尿病の足病変-水虫に要注意-

【足の変形】

糖尿病性足病変に対する治療・フットケア

 

 

 

 

 

 

 

 

 

引用元:アルメディアWEB「糖尿病の足病変-水虫に要注意-

足壊疽

糖尿病で動脈硬化が起こると特に足への血流が悪くなります。そのため、足にケガややけどをしても傷を治すための酸素や栄養が行き渡りにくく、潰瘍や壊疽(組織が死ぬこと)を起こすことがあります。

【足壊疽】

足壊疽

 

 

 

 

 

 

 

引用元:「糖尿病は食事で治る-

足壊疽の詳細については後述します。

糖尿病性神経障害

糖尿病性神経障害では足の感覚が鈍くなることがあります。そのため、ケガややけどをして足に傷ができても痛みを感じず、傷を放置してしまうことがあります。また、足は意識しないと見ようとしない部分ですので傷があっても気付きにくい傾向があります。

糖尿病性神経障害を起こす理由ははっきりとはわかっていませんが、高血糖状態が続くことで神経細胞にソルビトールという原因物質が蓄積するという説や血流の悪化により神経細胞に必要な栄養や酸素が行き渡らないためと考えられています。

血流障害の影響

糖尿病は血管が障害されて血流が悪くなるため、傷が治りにくく、感染症を起こしやすくなります。さらに、糖尿病は高血糖状態が続くことで免疫機能が低下するため、感染が広がり潰瘍を作ることもあります。

特に足は心臓から遠いため血流が悪くなりやすくなります。足の動脈硬化が進行し、患部に栄養や酸素が行き渡らなくなると、そこから先の組織は生きていけなくなるため、壊疽を起こしやすくなります。

壊疽の治療

糖尿病によって足の潰瘍や壊疽にいたった場合、ケースにより治療法が変わります。糖尿病による足壊疽の治療のポイントは次の2つです。

・初期なら切断を防げる
・壊疽してしまったら切断率が高い

以下で詳しく見ていきます。

初期なら切断を防げる

初期段階では、傷や潰瘍のある部分に体重をかけないように心がけ、抗生物質や真菌薬などを用いて治療を行います。細胞が死んでいる部分があると、傷口や潰瘍の治りを妨げてしまいます。そのため、デブリドマン(感染・壊死した組織を削り、洗浄すること)を行い、傷の治りを促す処置を行います。

また、血管が細く、血流が悪いと傷や潰瘍の治りが悪いため、血管を広げる治療を行うこともあります。

壊疽してしまったら切断率が高い

壊疽が広範囲に広がり、治癒の見込みがないほど重篤な状態になった場合は患者の命を守るためにも足を切断するケースが多くなります。

足壊疽患者の余命

糖尿病で足を壊疽した場合の予後や余命はどうなっているのでしょうか。

日本糖尿病学会の「科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン2013」によると糖尿病で足を壊疽し、下肢切断した場合の死亡率は以下のようになっています。なお、周術期とは周手術期ともいい、術前・術中・術後を含む一連の期間のことをいいます。

・周術期・・・約10%
・術後1年・・・約30%
・3年・・・約50%
・5年・・・約70%

このように、足を切断するほど症状が進行している場合は生命予後が非常に悪いことがわかります。また、糖尿病によって足を切断した場合、切断した足と反対側の足にも糖尿病足病変を再発しやすく、再度切断するリスクが高くなります。

まとめ

糖尿病による足の壊疽の原因や治療法について説明しました。

糖尿病で足に壊疽を起こすと足を切断しなければならないことがあります。また、足を切断しなければならないほど症状が進行してしまうと、生命予後が非常に悪くなります。

糖尿病は発症してしまうと完治することができない病気です。糖尿病を発症した場合は、早い段階から治療を行い、足のケアやチェックを欠かさず行うことが何よりも大切になります。潰瘍や壊疽ができた場合も、初期段階であれば足を切断せずに済むケースもあります。

糖尿病と診断され、水虫やタコなどの異変があった場合はすぐに医師の診察を受けましょう。

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