AGA治療薬ザガーロ(デュタステリド)の発毛効果や副作用
2016年より新たに開発されたザガーロは、プロペシアがもつ副作用の成分を軽減させることができた「プロペシアの後継治療薬」ともいえるAGA専用治療薬です。
ザガーロは「プロペシアにないⅠ型Ⅱ型酵素の抑制作用」をもっており、半液状のカプセル化に成功した治療薬です。ザガーロの評価はとても高いとはいえプロペシアと同じく「前立腺肥大症の薬」から開発された治療薬で、副作用も少なからずあるのです。
副作用を取りあげている最大の目的は、医師が処方する薬には「必ず注意する成分」が含まれているからです。けっして、みなさんを不安にさせたり危険性を伝えたりして「AGA治療をためらわせている」わけではありませんから、役立つ情報として覚えてほしいためでもあります。
今回は、ザガーロの特性と「実際の副作用とちがう点」や「再発の可能性」について解説したいと思います。
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ザガーロはプロペシアでは発揮できなかった後継治療薬!
AGA治療薬のプロペシアは「発毛するまでの期間が長い」点がありました。
発毛するまでの長い期間を解消する手段として「プロペシア+ミノキシジルを併用した」結果、発毛効果をだし発毛期間の点は解決しました。
ところが、次の問題点には「薄毛をおこす場所」にあったのです。
プロペシアの持つ最大の特徴は、頭頂部に存在する「5αリダクターゼⅡ型の酵素」に抑制効果をだすことが知られています。
頭頂部だけに薄毛の範囲が広い人は「プロペシア+ミノキシジル」で治療するクリニックや皮膚科があるのはプロペシアの特性をいかすためです。
プロペシアには前頭部の薄毛を解消できなかった点もあったのです。
前頭部にある酵素を調べてみると「5αリダクターゼ還元酵素Ⅰ型・Ⅱ型」両方の酵素が存在していた結果「プロペシアはⅠ型には効果を現さない」と判断され前頭部の薄毛をすべて回復させることができなかったというわけです。
プロペシアよりも発毛効果がはやい!「ザガーロ」の登場
2016年6月より販売開始となった、ザガーロの特性は、5αリダクターゼⅠ型Ⅱ型の酵素に効果をだすことで、頭頂部に加えて前頭部をカバーし発毛期間を短縮させることに成功したAGA治療薬です。
プロペシアで副作用がでた人が、ザガーロに変更した結果、副作用がでなかった人も多かったので、プロペシアの後継治療薬とも呼ばれたのです。
主な発毛期間は、下記の表になります。
発毛を確認する期間は、1ヵ月で確認することが多くあります。
プロペシアでは、3ヵ月かかる期間と比べると3倍はやい発毛力です。
ただし、現在はミノキシジルを併用して使用するクリニックも多いですから、プロペシアでも1ヵ月くらいの発毛期間になるでしょう。
2016年当初は、プロペシアからザガーロ治療薬に取り扱いを変更したクリニックや皮膚科が多くありました。最近では、ミノキシジルを併用する医師が多くなったことから、プロペシアの有効作用をいかして、頭頂部に多く発症している人にはプロペシア+ミノキシジルを処方して治療を行っているようです。 |
ザガーロは副作用になる成分をより軽減して作られている?!
ザガーロはプロペシアと比べて「副作用の成分を軽減して作られています」とはいっても、誰もが「副作用は起こらない」というわけではありません。
副作用をおこしやすい成分が少なくても、体質や個人差で副作用がでる場合もあるのです。
ザガーロ:正確な副作用の内容!
下記の表は、ザガーロやプロペシアの試験結果にでた副作用です。
製品名 | ザガーロ(デュタステリド) | プロペシア(フィンペシア) |
主な症状 | 性機能不全や乳房障がい | 性機能不全 |
試験結果から見た副作用 |
勃起障害・性欲減退・射精障がい 長期投与試験結果 120例中20例 |
性欲減退・勃起障害 臨床試験結果 276例中11例 |
*ザガーロ=製品名 デュタステリド=成分名
下記の表は、ザガーロ製薬会社が出した正式に書かれている副作用の表です。
*グラクソスミスクライン株式会社より 説明書から引用
|
1 %以上 | 1 %未満 | 頻度不明 注1) |
過 敏 症 |
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発疹 | 蕁麻疹、アレルギー反応、瘙痒症、限局性浮腫、血管浮腫 |
精神神経系 |
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頭痛、抑うつ気分 | 浮動性めまい、味覚異常 |
生殖系及び 乳房障害 |
性機能不全 リビドー減退、勃起不全、射精障害 注2) |
乳房障害 女性化乳房、乳頭痛、乳房痛、乳房不快感 |
精巣痛、精巣腫脹 |
皮 膚 |
|
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脱毛症(主に体毛脱落)多毛症 |
消 化 器 |
|
腹部不快感 | 腹痛、下痢 |
上記の表は、正式な説明書に書かれている「その他副作用」の内容です。
ごくわずかな確率ですが、いろいろな副作用がありますよね。
・オレンジ色で示している内容が、副作用のある例です。
・グレーで示す内容は、体質や個人差による可能性がある内容です。
上記にある副作用は「不安になるほどの副作用はでない」と考えます。
「性欲減退の症状」は抑制作用が働きますので、まったくないとは言い切れませんが、気になるほどの症状は起こらないといえます。
また、「異常を確認すれば、すぐに治療薬を止める」ことさえ守っていれば、自然に治る症状でもあります。
プロペシアの説明書にも、ほとんど同じ内容で書かれています。 |
ただ、「精子の減少・精子の無色化」などに違いがあるようですが、実際はザガーロにも「精子の減少や無色化」は、長期間続けていれば起こる可能性がある副作用です。 |
ザガーロでも、体質の問題で副作用が起こる人は、少なからずいます。 |
とてもまれな症状として、「精子の減少・勃起しない」など機能的な問題があるようです。 |
1年以上の長期間服用している場合に、副作用として起こりやすい症状ともいえるでしょう。
ザガーロ:AGA治療薬の取り扱いと飲み方には厳重注意!
どのような薬でも、1日に決められた分量以上飲むと「より効果がでるのではないか!」と単純に考えそうです。
1日に決められた分量以上を飲むと「より効果がでそう」とか「効果が倍増するかもしれない」などありません。逆に「体調の悪化を高めてしまう」結果がでます。医師に定められた分量は、必ず守って服用するようにしましょう。
*通常に服用していても、個人差や体質によって、いろいろな症状をあらわす場合もあるのですからやめましょう。
・取り扱いも注意が必要!
AGA治療薬の取り扱いは、「プロペシア・ザガーロ・ジェネリック薬」でも同じです。
ただ、ザガーロは血液中に残る時間が長いことから「献血や子づくりを考える夫婦」がいる場合、6ヵ月経過しないとザガーロの成分が完全に消滅しないと結果がでています。
抑制効果を発揮する反面には、経過を待たなければいけない注意事項も含まれているのです。
AGA治療薬:ザガーロで注意すること
・女性や妊婦 ・献血6ヵ月経過するまでは禁止 |
男子の生殖機能を形成するとき障害を及ぼす危険性 |
・20未満の男性 | 安全性・有効性が認められていない |
*子づくりを考えている夫婦は、治療薬を止めてから6ヵ月経過する必要があります。
*万が一、女性に献血される場合もあるからです。
上記の表にある項目は、AGA治療薬を服用する人は、必ず知っておく必要があります。
ザガーロをやめると再発するのは本当!
AGA治療薬で毛髪が回復すると、最後の心配は「再発性」についてです。
AGAクリニックでは、再発を防ぐために毛髪が回復すると「3ヵ月~半年に1回」薄毛の範囲によって定期的に頭皮・毛髪検査を行っています。
皮膚科やAGAクリニックの一部の医師には「AGA治療薬を止めると再発する」と、強調する理由には「5αリダクターゼ酵素」の活性の高さがおさまらない人が多いから、再発するというのです。
AGA治療薬では抑制しているだけ?! |
抑制作用は抑えつける作用であって、消滅させる作用ではありません。 |
AGA治療薬を止めると「5αリダクターゼ酵素の活性の高さ」は、引き続き高いまま残っているのだろう」と考えられているから「再発する」理由になるのでしょう。 |
結果的に、抑制作用の働きで「男性ホルモンが弱って結合しにくくなる」か「酵素が弱って結合力をなくす」か、どちらかの力が弱くならない限り、再発すると考えられているのです。 |
医師も再発する時期はわからないと言います。
毛髪が回復して終了を宣言されるまでには、3ヵ月~半年に1回の定期検診で確認する方法しかありませんから、検査を受けていても半年までに再発する人もいれば1~2年後再発する人もいるのです。
毛髪が回復しても「安心はできない!」人もいる治療法ともいえるのです。
AGA内服治療薬で再発したときは!
もしも、再発したら同じ治療法を繰り返すよりも、他の治療法をすすめられます。
再発する要因には「毛母細胞や毛包も弱りきっている」可能性があるからです。
再生治療をおこなうクリニックでは、AGAに限らず薄毛の人に使用でき「弱った毛包や毛母細胞」を強くする「機能性ペプチド」を含ませた治療法をおこない毛髪を回復させます。
再生治療をすすめる理由
AGA治療薬の作用だけでは、どうしても回復ができない人や、はじめから再生治療をすすめる医師は「再発性が低くなる」点から、薄毛の範囲が広い人にすすめます。
下記の表にある療法は、一例です。
ヘアファラー療法 *2016年ザガーロと同じ年に始まった療法です。
特 徴・効 果 | ペプチドタンパクの種類 |
発毛抑制因子 DKKIを減らす |
オリゴペプチド デカペプチド |
活性酸素抑制効果 | |
毛包や毛乳頭を促進 | |
頭皮の細胞を刺激する |
オリゴペプチド デカペプチド オクタペプチド |
毛細血管の血流をよくする |
機能性ペプチドは、再発の可能性がとても低い治療法で、ハーグ治療よりも効果を現す結果をだしています。
AGA治療薬を使用しなくても、この治療薬を頭皮に注射すれば解決するともいえるのです。
ヘアファラー療法を選択する理由
初めから治療する人の理由 | 再発と副作用の危険性を回避できる |
月に1回×4回でほとんど回復できる | |
発毛効果 | AGA・円形脱毛症など他の脱毛症にも効果がある |
まとめ
ザガーロの治療薬については、すでに知っている情報かもしれません。
何度も取り上げる理由には、「話題性」よりも「より詳しく役立つ情報」を更新してお伝えするためです。
更新していく情報は、少なからず基本情報ではなく「服用していて異変が起こる可能性」や「一番気になる毛髪の回復効果と再発」についての事実が多くなります。
毛髪の回復効果も再発の可能性にしても、毛母細胞や毛根が死滅していれば、効果がでにくいばかりか効果がでない可能性が高いのです。
どれくらいの人が、AGA治療薬で再発しているのか統計を取っているクリニックもあるでしょうが、実際に公表しているクリニックはとても少ないと考えます。
「隠したい事実」があるのかもしれませんし、「回復している人数が大半だ」としているからなのかもしれません。
結果、AGA治療薬を選択する「薄毛の範囲が広い人」は、少なからずAGA治療薬での治療は「再発の可能性はある」と考えておこなう方が良いといえるでしょうね。
また、再生医療を積極的に取り入れようとしているクリニックは、年々増えている背景には、再発性を取りあげて考えてみると、現在のAGA治療薬での治療法には限界が見えてきたのかもしれませんね。
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