AGAは薄毛からハゲに発展する!いまのプロペシア効果と副作用
AGA治療薬の種類が増えるまでは、プロペシア(フィナステリド)は定番でした。
現在でも、プロペシア(フィナステリド)内服薬を使用するAGAクリニックはあります。
しかし、今は「直接頭皮に注入する治療法」や「噴霧器や注射針を使用しない治療法」を独自に開発しているクリニックへと変わりつつあるともいえるのです。
プロペシアの使用率が低くなっている一番の原因は「発毛効果がでるまでの期間」や「副作用と再発」の問題点と考えます。
今回は、医師の話や、筆者が体験し他の治療者から聞いた話も含めて、プロペシア内服薬の効果や副作用をご紹介し「なぜ使用されなくなってきたのか?」について、いつもとはちがう視点から解説したいと思います。
プロペシア:2007年当時は画期的なAGA治療薬で効果があった!
現在は、昭和40~50年代に比べるとずいぶんと「ハゲ」の人が少なくなっているのがわかります。むしろ、すっきりとした「ツルツルヘッド」の人を見かける方が多くなったのかもしれません。
プロペシアの人気とともに上昇した企業もあった |
AGA治療薬には負けまいと、カツラ業界も人口の毛髪から人毛カツラへと変更したことで、カツラとわかりにくい商品開発に成功しています。 |
「カツラ・ウィッグ・増毛業界」の発展「AGA治療薬・移植技術・再生医療」の発達と、12年の間に、急速に発展・発達した企業や医師も新たな技術を確立してきました。 |
昭和時代、町中のおやじにハゲが多かったのは、AGA(壮年性脱毛症)が多かったともいえます。「おやじやおっさん」といえば決まって、頭頂部に毛髪がなかった人が多くいましたからね。
プロペシアは、2007年から開始された日本で初のAGA治療で大人気となった治療薬です。
2016年AGA治療薬第2弾でもある「ザガーロ」がでるまでは、「プロペシア」だけが唯一のAGA内服治療薬で多くの人が薄毛を解決した実績を持っています。
AGA治療薬プロペシア | 2006年 | 厚生労働省から認可 |
AGA治療薬(製品化されたもの)=プロペシア 成分名=フィンペシア |
プロペシア内服薬の使用率の低下は、主に発毛期間の長さと副作用?
やはり、実際に「発毛が遅い」「副作用」を訴える人が多く感じましたね。
連日TVで取りあげられていたときに筆者も見ていましたから、TVの影響も低下率に加わったのだと思います。
また、2016年認可されたプロペシアのデメリットを改良しているAGA治療薬ザガーロがでたことで効果をアップさせた結果が「ザガーロを取り扱うクリニックや治療者」が多くなった原因といえるでしょう。
プロペシアの副作用:医師の見解がちがうのはなぜ!
医師が出版しているAGAに関連する本の中でも、AGA治療薬を治療者に説明するときは、下記の表のように医師にも違いがあるのです。
プロペシアを取り扱う医師のちがい
医師 | 一般皮膚科医師 | AGAクリニックの医師 |
AGA治療薬プロペシアについての質問 | ||
副作用の説明は? | 副作用はほとんどない | 副作用は出る可能性もある |
効果 | あまりないと感じる | 発毛を確認するまでの期間が遅い |
止めるとどうなるか? | 元に戻る | 個人差がある |
発毛期間の説明 | 1年 | 3ヵ月以上6ヵ月 |
効果がないと判断する日は? | 3年 | 3ヵ月から6ヵ月 |
次の治療法はある? | ない | ある |
AGA治療薬をどう見ている? | 過信してはいけない | 効果を現すので、より良い組み合わせ方法をとり再発をなくしたい |
実際に起こる副作用に多い症状
プロペシア | 男性機能 | 胃の違和感 | 体のだるさ |
性欲減退など |
胃のむかつき 胃薬を飲む人がいる |
体の調子が悪くなる目の黄疸がでる人もいる |
上記の表のように、一般皮膚科医師とAGAクリニック医師でも、意見や見解がちがう場合があります。
副作用の症状は、重篤な症状ではないものの誰もがでていたように考えます。
みなさんも聞くことがある、AGA治療薬に共通する副作用には「男性機能の低下」があります。
AGA治療薬の成分は、5αリダクターゼ還元酵素の抑制効果だけではなく、精子から性欲まで抑制してしまう作用が余分な効果として現れることもあるのです。
プロペシアには、男性ホルモンを抑制する作用があるからですね。
*服用している期間だけ副作用がでる人もいますが、やめれば自然に回復する人が多いのも事実です。
筆者の場合は、「目に黄疸がでる」副作用がでたため途中でやめた治療薬です。
医師の意見は「総治療者数」の違いでかわる!
AGA治療薬としての効果や副作用に違いがでてしまうのは「総治療者数」にあります。
それぞれの医師がもっている治療者の数、治療実績や資料の数がちがう点ですね。
数十年治療をしていても、実際の治療者数が100人の医師と1000人の医師では明らかに実績と経験の差がひらきますから、上記の意見であっても見解であっても極端なちがいをみせる場合もあるのです。
だから、ザガーロもプロペシアも変わりはないという医師まで出てくるのです。
実際は違いますからね。
一般の皮膚科は、AGA治療薬で処方する医師もいれば、独自開発した治療薬をすすめる医師もいます。どちらかというと後者の独自開発した治療薬で治療することが多いのです。
ここ数年で、一般皮膚科にも独自開発する医師が増えてきていますし開業する医師も後を絶ちません。独自開発の方が効果もあれば売り上げも良いと考えているからでしょう。
こちらも併せてご参照ください
プロペシア(フィンペシア)は、現在、使用率が低くなっている?
プロペシアの使用開始から数年経過したときだと思います。
副作用の問題点としてプロペシアがTVであげられたこともあり、急激に人気が薄れていったことは間違いないでしょう。
現在は、プロペシア+ミノキシジルの処方が多くなっている!
2016年からザガーロがスタートしていますが、人気低迷中のプロペシアとミノキシジルをあわせて処方している医師は現在も多くいます。
頭頂部の薄毛には、「プロペシアの方がよく効く」と効果を認めている医師も少なくありません。ただ、AGAの段階が2段階程度の人であれば効果も早くでるようで、年齢も20代から30代の人に多く結果を出しているそうです。
治療者が気をつける点は、下記にある取り扱いの種類にあります。
1 | 独自開発AGA治療薬 |
医院・クリニックにより 名称がちがいます |
価格が高い |
2 | AGA治療薬 正規品 | プロペシア・ザガーロ | 価格は普通 |
3 | AGAジェネリック治療薬 | フィンペシア・デュタステリド | 価格が安い |
*平均的な価格を普通としています。
筆者の個人的な意見としては、正規品が無難ではないかと考えます。
1.では、他の治療薬は薄毛の範囲が広い人・頭皮にアミノ酸などの成分が不足している人に、よくすすめられる治療薬です。無理に選択する必要性はないでしょう。
3.では、ジェネリックでは効果に不安を持つ人が多いためです。
初めて治療する場合、余計な心配をする人もいますからね。
結果、正規品を選択しておけば無難だというわけです。
プロペシアはフィンペシアとして注射液を使用する問題点も!
頭皮に直接注射をして回復させる液体の中に、フィンペシアとして使用することがあります。この方法には弱点が伴い薄毛の範囲を見てから行う方が良いという慎重派の医師と範囲に関係なく推進する医師にわかれているようです。
推進派の意見
早く効果を出すことができる | 薄毛の範囲を特定できている |
頭皮にダイレクトに注入することができる | 体に起こる副作用の心配がない |
などの理由です。
みなさんも納得できる意見ですよね。
ミノキシジルにしてもプロペシアにしても、内服薬を服用すれば、胃や肝臓機能に副作用をおこすことがあります。その反面、外部から直接注入させる方が、簡単かつ有効性が高まるのは確実性からみても確かな方法ですよね。
しかし、慎重派の意見を聞くととんでもないことが起こる場合があるようです。
慎重派に意見
ダイレクトに注入したことで、毛母細胞の周期が乱れることがあるようです。 |
例えば、「毛髪が生えてこなくなった」とか「毛髪の成長が著しく遅くなっている」とか毛周期が早くなっている」などです。 |
周期を乱すと元に戻すことはできないので、しばらく待つしか方法がないようです。 この一点が慎重になる理由だそうです。 |
*すべての人におこるわけではありません。
慎重派の医師は、症状や頭皮の状態を確認し、万が一のリスクを説明し治療者とよく相談した結果、おこなうようです。
AGA治療薬の交代か!再生医療を迎える時代にかわる
現在は、AGAクリニックや皮膚科においても、AGA治療薬よりも効果がある治療法を開発している医師は多くいます。
AGA治療薬以上の効果を出す毛髪再生技術です。
「肝細胞をもちいた治療」や「機能性ペプチドをもちいた治療」への確立!
機能性ペプチドを利用した毛髪再生は、2016年ザガーロが開始された年に導入された製剤です。円形脱毛症や他の原因で脱毛になった人を助ける治療法といっても良いでしょう。
AGA治療法をご紹介するサイトは多くありますが、他の脱毛症を治す技術力はどれほどの効果があるのかわからないことから、取りあげられないのかもしれません。
しかし、注射による注入療法でも免疫作用で効果がでない場合もあるので、必ず全員に効果がでるとも限らないのです。
また、肝細胞を利用した治療法では、人間の持つ細胞を利用する治療法です。
肝細胞については、再生医療で解説するときに詳しく説明したいと思います。
こちらは、噴霧器で塗布するだけで浸透していく技術で、毛髪を回復させているようです。
現在のところ、どこまで実績を上げているのか、また調べてみないとわかりません。
しかし、2016年では順調に成果を上げている方法といいますから、現在2019年と2年経過していますから、より充実しているのかもしれませんね。
簡単なご紹介でしたが、日進月歩とはこのような独自開発をする医師や開発者の努力のたまものなのでしょう。
また、毛包培養技術とともに、いろいろな毛髪再生技術が開発されてきそうな気配を感じられる年にもなりそうです。
まとめ
AGA治療薬の開発をはじめ、数多くの治療方法の技術開発が進められていく中、プロペシアを使用する機会は、今後減少していくのかもしれません。
みなさんの中で、これから薄毛やハゲを治そうと考えている人にとっては、逆に朗報でもあります。
なぜならば、今までになかった治療法が増えてきたのですから、いろいろ選択方法があるのは確かですからね。
「薄毛・ハゲ・AGA」といえば、AGAクリニックや皮膚科しかなかったのに、今では「泌尿器科・内科・耳鼻科」までも、取り扱うようになっています。
ただ、治療技術を向上させる意味では、AGAクリニックや皮膚科には劣るでしょうけどね。
どちらにしても、体に負担がない毛髪の回復を願うのは医師にとっても治療者にとっても同じことですから、今後の毛髪再生医療には期待したいですよね。
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