大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)とは?
スポーツをしていて膝の痛みが続き、診察を受けたところ「大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)」という難しい病名を言われ、驚いた経験のある方もいると思います。
今回は、「大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)」とはどのような症状が出るのか、もし発症したらどうすればいいのか、分かりやすくお伝えしていきます。
大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)とは?
大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)の「大腿四頭筋」とは、大腿(太もも)の全面に位置している筋肉(大腿直筋、内側広筋、外側広筋、中間広筋)の4つのことです。
この4つの筋肉の中に膝のおさら「膝蓋骨」があり、このおさらの部分「膝蓋骨」と大腿骨で作られているのが膝蓋大腿関節です。
そして、大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)になると、膝のおさらのあたりが痛みます。
大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)の原因とは?
大腿四頭筋腱付着部炎とは、「ジャンパー膝」とも呼ばれていて、サッカーやバレーボール、バスケットなど膝を使うあらゆるスポーツで発症する可能性があります。
例えば、サッカーではボールをキックしたり、ダッシュするような膝の使い方が膝を酷使することになりますし、バレーボールなどのジャンプ動作でも膝に負担がかかります。
つまり、大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)は、膝を酷使することによって起こる「スポーツによる膝の慢性障害(スポーツ障害)」です。
成長期に発症しやすい疾患です!
成長期のスポーツ少年・スポーツ少女の場合、骨の成長に対して筋肉の成長が追い付かない状況があります。
そのため、筋肉が硬い状態となり、膝蓋骨周辺に負担が蓄積しやすくなります。
また、選手の体力や技術に合わない練習や足に合わない靴、硬すぎたり柔らかすぎたりする練習場の環境も、ジャンパー膝の原因になります。
■大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)はどんな症状が出るの?
大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)は、痛みの程度により、重症度が異なります。
軽症
スポーツは可能ですが、運動後にひざに痛みが出ます。
中等度
スポーツ開始時に痛みがありますが、ウォーミングアップで痛みが消失します。しかし、スポーツ後にまた痛みだします。
重症
運動負荷で痛み、その痛みは消えず、スポーツはできません。
最重症
腱や靭帯の断裂があり、当然スポーツはできません。
大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)の原因
大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)は、大腿四頭筋の柔軟性の低下が要因の一つとなります。
大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)の予防・治療
大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)は、ストレッチと筋力強化が一番の予防です。
軽傷の場合は、これだけでも治癒することもあるくらいです。また、運動後10~15分にアイシングをするのも効果的です。
痛みが取れない重症な場合は、手術を受けるか、スポーツを諦めるかの選択をしなければならない場合もあります。
まとめ
大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)と診断されても、軽症~中等症の症状であればスポーツの継続は可能です。
しかし、重症化してしまうとスポーツを諦めなければならない状況になるケースもあります。
痛みが軽症であっても、その症状を見過ごすことなく、適切な治療を受けてくださいね。
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