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糖尿病は爪白癬を引き起こす!最悪の場合、足が壊死します

糖尿病の人は爪白癬になりやすい|足を守るために症状や原因を知る

糖尿病の患者の方は血管が細くなり血流が悪くなります。血液は細胞に酸素と栄養を運び、細胞が排出した二酸化酸素と老廃物を回収しますが、血流が悪化すると、それらが滞りトラブルが起こります。

特に身体の末端にはトラブルの影響がでやすいので糖尿病患者の方が足にトラブルを抱えることが多くなります。爪の異変もその1つです。爪の異変で代表的なものに爪白癬(爪水虫)や巻き爪などがあります。

この記事では、糖尿病を発症すると、なぜ爪のトラブルが引き起こりやすいのか、そのメカニズムと、予防法、早期発見のためのチェック方法などを紹介します。

糖尿病の人がなりやすい爪の異常

糖尿病の人がなりやすい爪のトラブルには次のようなものがあります。

●爪白癬
●爪の変形(巻き爪など)
●爪の肥厚(爪が分厚くなる)
●爪の変色

以下で、それぞれ詳しく解説していきます。

爪白癬

爪白癬(つめはくせん)の白癬とは、カビの仲間である白癬菌に感染して発症する感染症の一種です。白癬菌はケラチンというたんぱく質を栄養にするため、ケラチンが多く存在する頭部、顔面、体部、股部、足、足の爪などに白癬を引き起こします。

白癬の呼び名は発症する部位で異なり、股部の白癬をインキンタムシといい、足の白癬を水虫と呼ぶことがあります。爪白癬は足白癬に次いで発症頻度が高い白癬です。

爪白癬の症状は、爪の色が白色や褐色になり、分厚くなります。水虫やインキンタムシはかゆみや痛みが出ますが、爪には神経が通っていないため爪白癬には出ません。爪白癬で爪が分厚くなると非常に脆くなります。そのため、放っておくと割れたり、ヒビが入ることがあります。

爪の変形

糖尿病による爪の変形では、爪の端の方が内側に曲がりこむ巻き爪(陥入爪)が頻発します。放置すると爪が肉に食い込んでしまうので痛みが強く、食い込みが深くなると傷がつき、細菌が入ると化膿や炎症を引き起こしてしまいます。

爪の肥厚

爪の肥厚とは、正常な爪のように前方に向かって伸びていかず、爪が分厚く成長していくことをいいます。足に合わない靴での圧迫や加齢、体重の増加で起こることがありますが、先に紹介した白癬菌がきっかけになることもあります。

白癬菌による爪の肥厚を放置しておくと割れやすくなったり剥がれやすくなったりします。また、白癬菌に感染していなかった場合でも、爪の肥厚を放置していると爪と指の間が浮いて白癬菌が入り込みやすくなるため、爪白癬を合併症として引き起こすリスクが高まるといわれています。

爪の変色

乾燥がひどくなり、白く濁ったように変色します。また、糖尿病患者の方は血管が細くなり栄養分が行き届かず不足しているので爪の成長が均一にいかず白い線が出たり、爪の表面が波打ったような段差ができることもあります。

爪に異常が出やすい理由

糖尿病患者さんの足の爪に異常が出やすい理由には、以下の2つがあります。

・血流の問題
・糖尿病足病変

次の項目で詳しく説明していきます。

血流の問題

糖尿病患者の方の血流の悪化には動脈硬化が考えられます。動脈硬化は、酸素と栄養を多く含む血液が流れる動脈という血管の壁が厚くなったり、硬くなったりして本来の構造が壊れてしまうので、結果的に血流を悪化させてしまいます。

高血糖状態が続くと血管を傷つけます。さらに糖尿病の原因であるインスリンが効きにくくなる状態(インスリン抵抗性)や肥満も動脈硬化の原因にもなります。また糖尿病になると血液粘度が高くなり、高脂血症や高血圧を発症しやすくなります。この3つは動脈硬化の危険因子になります。

動脈硬化を起こしている血管では、内側にコレステロールが蓄積していき血管の空間が狭くなっていきます。また血栓や潰瘍をつくることもあるので血流が悪化します。血流が悪くなると、身体の末端部分の手足にまで栄養が十分に行き渡らなくなります。

爪は、爪の根元の爪母(そうぼ)という皮膚で見えない部分でつくられ、1日0.1mmほど成長します。爪が正常に成長するには酸素と栄養が必要になりますが、血流が悪くなると酸素も栄養も届きにくくなります。その結果として爪に異常が出てしまいます。

糖尿病足病変

糖尿病によって起きる足の異変(たこ、巻き爪、爪白癬など)を総称して、糖尿病足病変といいます。

糖尿病患者の方は、先述したように身体の末端である足の血管が詰まりやすく、その結果血流が悪化して、必要な酸素や栄養が不足して、糖尿病足病変の症状を引き起こすと考えられています。

糖尿病足病変には、しびれや痛み、感覚が鈍くなるといた神経障害もあります。そのため、足に傷があっても異変に気付きにくく、気がつかないうちに症状が悪化してしまい、場合によっては壊疽を起こし、足を切断することもあります。

爪のケアのポイント

糖尿病患者さんが足の爪の異変を起さないようにするには、セルフケアが欠かせません。以下の点に注意してください。

●足のチェックを欠かさない
●清潔に保つ
●爪の切り方

1つずつ確認していきましょう。

足のチェックを欠かさない

足のチェックポイントは、次のとおりです。

●足のしびれ
●足がほてり、冷え
●足がつる、こむら返り
●長時間歩いたあとのふくらはぎの痛み
●足の爪が見えづらい
●爪がよく見えず切りづらい
●爪切りでケガをすることがある
●足をケガすることが多い

これらの項目について思い当たるものが多いほど、爪の異常や糖尿病足病変のリスクが高くなります。

清潔に保つ

足は常に汚れや細菌が多い地面や床の近くにあります。また、靴を長時間履くことも多く、汗や熱がこもりやすく菌が繁殖しやすくなります。一方、足は意識しなければほとんど見ることがない部分ですので、異変があっても気付きにくくなります。

したがって足は特に意識的に清潔を保つようにケアしなければなりません。

例えば次の点に注意してみてください。

●靴下は必ず着用する
●靴を洗う頻度を上げる
●入浴時、足の裏や指の間をよく洗う
●入浴後は清潔なタオルで水分をよくふき取る
●クリームなどで乾燥やひび割れを予防する

靴下は靴擦れを防ぐなど汚れやケガから足を保護するだけでなく、水虫の予防にもなります。着用するときは通気性の良い綿製のものを履き、毎日履き替えるようにしましょう。また入浴後に足が濡れたままだと、かえって水虫の原因になります。

入浴後は足の水分をしっかりと取るようにしましょう。雨で濡れた場合やスポーツで汗をかいた場合はすぐに靴下を履き替え、濡れたままにしないことも大切です。また、靴を履くときだけでなく、足と爪を保護するために室内でも靴下を履くと良いでしょう。

また、糖尿病を発症すると皮膚が乾燥しやすくなるため、足がかさかさしたり、ひび割れすることがあります。ひび割れを放置すると感染症を招く原因になるため、足を保湿することも重要です。

毎日こまめに手入れをすれば、足を清潔に保つだけでなく足の異変にも気付きやすくなります。

爪の切り方

爪が長すぎるとケガをしやすいため、こまめに爪を切ることが大切です。しかし、糖尿病患者の方が爪を切る場合は注意点があります。

まず、爪は必ず明るい場所で切ってください。さらに爪を切るときは深爪を避けるようにすることも重要です。そして、巻き爪が起きたり爪が硬くなったりしたら、無理に自分で切らずに皮膚科にかかりましょう。

暗い場所で切ったり、無理な力を入れて切ると、ケガの原因になります。また、爪が見えにくいという場合は家族に切ってもらうのも良いでしょう。

爪の切り方は、以下のイラストを参考にしてください。

引用元:BIYOUnote.「ネイリストが解説!正しい爪の切り方と6つの注意点

1:爪はまっすぐ横に切ります。角を落とすことは避けてください。

2:角があると布などに触れたときに引っかかってしまうので、やすりで削って角を落としてください。

爪を切るタイミングは、爪が柔らかく、爪切りの刃を当てても爪が割れにくい入浴後がベストです。また入浴後は足の汚れが落ちているので、もし爪切りで皮膚を傷つけても感染症のリスクが低くなります。

まとめ

糖尿病の方は、足に何らかの症状が出る場合が多いです。症状の予防と、もし発症してしまった場合にも、すぐに気がついて治療ができるように、日頃から足や爪のケアを行ってください。

また、足のチェックを習慣とし、異常がないか確認したり、クリームなどで保湿して清潔に保っておくことも重要です。

そもそも足の爪や足の異変は、糖尿病により血流の悪化が原因でトラブルが起きやすくなります。そのため足のケアだけではなく、糖尿病による動脈硬化などの血管の病気を発症しないように治療に取り組むことも大切です。

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