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糖尿病治療の食事と栄養バランス|おすすめの食事療法メニューを紹介

糖尿病治療の食事と栄養バランス|おすすめの食事療法メニューを紹介

糖尿病の治療法は食事療法、運動療法、薬物療法の3つが基本ですが、最初は食事療法と運動療法で治療を開始します。運動療法は合併症や持病がある場合は実施しないこともありますが、食事療法はすべての糖尿病患者の方が取り組む必要があります。

しかし、糖尿病の食事療法でどんな栄養素を摂れば良いか、どんな食事をすれば良いのかわからない人も多いのではないでしょうか。

この記事では、糖尿病治療の基本である食事療法について詳しく解説したうえで、おすすめの料理レシピを紹介します。

栄養素バランスと食事の摂り方

糖尿病の食事療法は複数の食品を組み合わせて栄養のバランスの良い食事を摂ることが基本になります。素人が栄養バランスを考えることは難しいかもしれませんが、日本糖尿病学会から出版された「糖尿病食事療法のための食品交換表」を使うと簡単に行えます。

食品交換表ではさまざまな食品を栄養素ごとに6つの表にわけていて、それぞれの表のなかの食品をまんべんなく食べることを推奨しています。

食品交換表の概要は以下のとおりです。

食品分類表

食品交換表ではさらに80kcalを1単位として、食材ごとに1単位の量(g)を表示しています。そして、同じ表のなかであれば、同じ単位の別の食品と交換してもよい、というルールにしています。

例えばご飯と食パンとうどんとジャガイモは表1に属します。そして、それぞれの1単位(80kcal)は、ご飯50g、食パン30g、うどん20g、ジャガイモ110gとなっています。例えば、病院の管理栄養士から「朝食では表1から2単位食べるように」と指示されたら、ご飯100gでも食パン60gでもうどん40gでもジャガイモ220gでも、好きなものを1つを選択できるのです。

表1~6から何単位食べるかは、医師や管理栄養士が糖尿病患者の方の状態や嗜好を考慮しながら決めていきます。

1日に必要な摂取カロリー

糖尿病の食事療法では、「1日に必要な摂取カロリーを守ること」が大切です。

必要な摂取カロリー量は、糖尿病の合併症の有無や年齢、性別によって異なりますが、以下の計算式で大体の目安を知ることができます。

1日に必要な摂取カロリー(kcal)=標準体重(kg)※1×身体活動量(kcal/kg)※2

※1 標準体重(kg) =身長(m)×身長(m)×22

※2 身体活動量は以下のとおりです。

・デスクワークが多い人:25~30kcal
・立ち仕事が多い人:30~35kcal
・力仕事が多い人:35kcal~

身長170cmの人で立ち仕事の多いという場合を想定して計算してみましょう。

この場合、標準体重は1.7(m)×1.7(m)×22=63.6(kg)、身体活動量は30~35kcalとなりますから、 1日に必要な摂取カロリーは以下となります。

1日に必要な摂取カロリー(kcal)=63.6(kg)×(30~35)(kcal)=1,908~2,226(kcal)

この数字は大体の目安です。実際に糖尿病の食事療法に取り組むときは、医師と話し合って1日に必要な摂取カロリーを算出します。

炭水化物制限

「糖尿病診療ガイドライン2016」(編・著:日本糖尿病学会)によると、糖尿病の食事療法を行う際に適正な炭水化物の割合は50~60%となっています。

ただし、炭水化物摂取量と糖尿病の発症リスクの関係や炭水化物の制限が糖尿病の改善に有効であるという明確なデータはないため、食事療法に取り組むときは炭水化物の摂取量についても医師と相談しながら決めることになります。

一方、糖尿病の食事療法にはカーボカウントという方法もあります。カーボカウントとは、炭水化物を「制限」するのではなく、食事ごとの炭水化物量を「計算する」方法です。

これによって、食事ごとの炭水化物の摂取量を一定にしたり、注射するインスリン量を調節し、食後の急激な血糖値の上昇を抑えます。

食塩制限

日本糖尿病学会の糖尿病診療ガイドラインによると、糖尿病患者は1日の塩分摂取量を5~6gに抑えることが推奨されています。食塩は食欲を増加させる作用があるうえ、食塩の過剰摂取は血圧を上昇させるリスクがあるため、心疾患や脳卒中などの発症リスクが高まります。

なお、塩分摂取量には食材や調味料のなかに含まれている塩も含みます。加工食品は意外に多くの塩分が含まれているので注意してください。

糖尿病治療におすすめのメニュー

糖尿病患者の方は栄養バランスと食事量に気をつける必要があります。ここからは糖尿病の症状の軽減させるためのおすすめメニューを紹介します。

サバとミニトマトのグリル

引用元:糖尿病サイト「サバとミニトマトのグリル

カロリー: 258kcal
たんぱく質:17.8g
食物繊維 :1.4g
脂質:13.8g
糖質:11.5g
炭水化物:12.9g
食塩:0.8g

●材料(1人分)
サバ(3等分にカット)・・・80g
長ねぎ(食べやすい大きさにカット)・・・15g
インゲン(食べやすい大きさにカット)・・・2本
ミニトマト(食べやすい大きさにカット)・・・3個
こしょう 少々

<A>
にんにくみじん切り 小さじ1/4
白ワイン 小さじ2
バルサミコ酢 小さじ2
塩 少々
オリーブオイル 小さじ1

●つくり方
・ボウルにAを入れて混ぜ、その後、長ネギ、インゲン、ミニトマトを絡める<B>
・耐熱容器にサバを並べて、上から<B>を乗せ、余熱したトースターで15~20分焼く
・サバに火が通っていることを確かめたら、こしょうをふって完成

●おすすめポイント
鯖などの青魚にはDHAやEPAなど血液をさらさらにする成分が豊富に含まれているため、動脈硬化などの合併症予防に効果が期待できます。

回鍋肉

引用元:おいしい健康「ヘルシーだけどこくうま回鍋肉

エネルギー:203kcal
たんぱく質:14.8g
脂質:9.8g
炭水化物:12.8g
コレステロール:40mg
食塩相当量:1.4g
食物繊維:2.8g
カリウム:518mg

●材料(1人分)
豚もも肉(薄切り、食べやすい大きさにカット)・・・60g
キャベツ(食べやすい大きさにカット)・・・100g
ピーマン(食べやすい大きさにカット)・・・30g
にんにく(薄切り)・・・2g
油小さじ・・・3/4 (3 g)

<A>
酒 小さじ1 (5g)
片栗粉 小さじ2/3 (2 g)

<B>
しょうゆ 小さじ1弱(5g)
砂糖 小さじ1/3(1g)
甜麺醤 小さじ2/3強(5g)
豆板醤 小さじ1/4弱(1.5g)
水 小さじ1(5g)

●つくり方
・豚もも肉にAをもみ込む
・キャベツとピーマンを耐熱容器に入れてラップをかけ、電子レンジ(600W)で約2分加熱
・油をひいたフライパンににんにく入れ、香りが出るまで弱火で炒める
・フライパンに豚もも肉を投入して中火で炒める
・キャベツとピーマンを入れてさらに炒める
・具材に火が通ったらBを加えて混ぜ合わせて完成

●おすすめポイント
キャベツをとピーマンをレンジで加熱しておくことで、少ない油で炒めることができます。

筑前煮

引用元:糖尿病サイト「筑前煮

カロリー:90cal
たんぱく質:5g
食物繊維:2.3g
脂質:2.6g
糖質:8.2g
炭水化物:10.7g
食塩相当量:0.8g

●材料(1人分)
鶏もも肉(皮なしのもの、食べやすい大きさにカット)・・・40g
干ししいたけ(水につけて戻しておく、食べやすい大きさにカット)・・・2g
こんにゃく(食べやすい大きさにカット)・・・30g
里いも(食べやすい大きさにカット)・・・30g
ごぼう(食べやすい大きさにカット)・・・25g
れんこん(食べやすい大きさにカット)・・・25g
にんじん(食べやすい大きさにカット)・・・20g
絹さや(食べやすい大きさにカット)・・・1/2枚

だし汁・・・ひたひた程度
酒・・・大さじ1/2
砂糖・・・大さじ1/3
みりん・・・小さじ1/2
しょうゆ・・・大さじ1/2
サラダ油・・・小さじ1弱

●つくり方
・こんにゃくを下ゆでする
・里いもの皮をむき、ゆでこぼす
・ごぼうとれんこんは水にさらしておく
・鍋にサラダ油を入れて熱し、鶏もも肉を炒める
・鍋に干ししいたけ、ごぼう、にんじん、里いも、こんにゃくの順に入れて炒める
・鍋に酒を入れ、1分ほど煮てアルコールを飛ばす
・鍋にだし汁を入れる
・鍋に砂糖、みりんを加える
・アクを取りながら中火で5分煮たら、しょうゆを加える
・落とし蓋をして中火で15分煮る
・れんこんを加えて7分ほど煮て火を止める
・絹さやを熱湯でさっとゆでる
・皿に盛りつけて絹さやで彩を加えて完成

●おすすめポイント
鶏肉は皮なしを選ぶか、皮を取り除くことで脂質を減らすことができます。

つくり置きできる食事療法レシピ

仕事などで忙しく、食事を作ることが難しい方もいるでしょう。そのような方に糖尿病患者の方のための作り置きできるメニューを紹介します。

キャベツとミックスビーンズのマリネ

引用元:糖尿病サイト「キャベツとミックスビーンズのマリネ

 

カロリー:87kcal
たんぱく質:4.6g
食物繊維:3.0g
脂質:3.8g
炭水化物:9.8g
食塩:0.7g

●材料(1人分)
キャベツ(食べやすい大きさにカット)・・・100g
ミックスビーンズ・・・25g

<A>
穀物酢・・・小さじ2
醤油・・・小さじ1
オリーブオイル・・・小さじ1/2
はちみつ・・・小さじ1/2

●つくり方
・キャベツをさっとゆでて冷水にさらし、水気を取る
・ボウルにAとキャベツ、ミックスビーンズを入れて和えたら完成
 
●おすすめポイント
ミックスビーンズは食物繊維が豊富です。パウチや缶詰で売られているため、簡単に調理することができます。

豆苗ときくらげのナムル

引用元:糖尿病サイト「豆苗ときくらげのナムル

カロリー:15kcal
たんぱく質:1.1g
食物繊維:1.5g
脂質:0.7g
糖質:0.7g
炭水化物:2.1g
食塩相当量:0.3g
●材料(1人分)
豆苗・・・50g
きくらげ(水でもどしておく)・・・3g

<A>
湯・・・大さじ1/3
鶏がらスープの素・・・小さじ1/2弱
ごま油・・・小さじ1/4
にんにく(すりおろし)・・・0.5g

●つくり方
・きくらげはさっとゆでる
・豆苗をゆでて水分をきる
・きくらげは細切りに、豆苗は3等分に切る
・ボウルにA、きくらげ、豆苗を加えて混ぜたら完成

●おすすめポイント
きくらげにはビタミンDが多く含まれます。ビタミンDは腎臓や肝臓で活性化され、すい臓のβ細胞に作用してインスリンの分泌を促進する効果があるといわれています。

まとめ

糖尿病改善に効果の期待できる栄養素とおすすめの食事メニューを紹介しました。

糖尿病の食事療法の基本は「1日の摂取カロリーを守り、栄養バランスの良い食事を規則正しく食べること」です。食品交換表を使えば、食材や料理のバリエーションが増えますので、楽しみながら食事療法を取り入れると良いでしょう。

糖尿病は再生医療で
完治する可能性があります。

再生医療であれば、糖尿病の原因であるすい臓機能を治癒させることができる可能性があります。さかもとクリニックは国内でも再生医療を利用して糖尿病治療ができる数少ないクリニックです。糖尿病で悩まれている方は一度ご相談ください。