肩峰下インピンジメント症候群のリハビリの目的と効果は?
インピンジメント症候群の治療方法には、リハビリが欠かせません。特に慢性化したインピンジメント症候群の場合、ただ安静にしているだけでは症状が改善しないことが多いです。そこで今回は、保存療法としてのリハビリと術後のリハビリ開始時期についてご紹介します。
インピンジメント症候群の保存療法としてのリハビリ
保存療法としてのリハビリでは、動作分析と動作学習を行います。どちらもインピンジメント症候群を根本から改善するために必要なリハビリです。
動作分析
動作分析は、痛みを感じた時の動作を分析する作業です。どのタイミングで痛みを感じるかを明らかにしていくことが、痛みの改善に繋がります。
また、動作分析の中で姿勢の悪さに気付くことがあります。巻き肩や猫背といった姿勢の悪さによって、筋肉のバランスは崩れてしまいます。バランスの崩れた筋肉は弱いものと硬いものに分けられ、スムーズな動作が難しくなります。
このように、インピンジメント症候群は上半身だけの問題ではありません。下半身や体幹にも原因があるのです。
動作学習
動作学習は、正しい動きを体に覚えさせることを目的としています。
痛みは記憶と関連しているため、インピンジメント症候群で痛みのある部分を動かし続けた場合、痛みが治まっても動きに影響が出てしまいます。これは、その動きをして痛かったことを脳が記憶しているためだと言われています。
つい痛みを避けるような動きになってしまうため、動作学習で正しい動き方を訓練する必要があるのです。
術後のリハビリ開始時期は?
インピンジメント症候群は、術後にもリハビリを行います。
現在、インピンジメント症候群の手術法として主に行われている内視鏡による手術は傷口が小さく回復が早いため、多くの患者さんが早期にリハビリに取りかかることが可能です。
患者さんの状態によっては、手術の翌日からリハビリを開始出来る場合もあります。
術後のリハビリ頻度と期間はどのくらい?
術後のリハビリ頻度ですが、最初は毎日行います。その後は1日置き、週に1回のように徐々に回数を減らしていく形になります。リハビリを行う期間は、大体3~4ヶ月です。
まとめ
インピンジメント症候群には、普段の体の動かし方や姿勢も深く関わっています。動作分析や動作学習などのリハビリを行うことで、肩や腕に良くない動き方を見つけ、正しい動きを身に着けることが可能になります。リハビリを行う際には、やり方を医師や理学療法士などの専門家に確認して、安全に正しく行うようにしましょう。
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