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70代男性 左肩腱板完全断裂で腕が上がらない

腱板の完全断裂は一般的には手術必要

半年前にゴルフ場で転倒しその際に左手をついたときに左肩を痛めてしまい、それ以降腕が挙がらなくなりました。近くの病院で腱板の断裂なので手術を勧められたが、どうしても踏ん切りがつかず様子を見ていたところ当院のことを知って来院されました。

関節内には水が溜まり痛みで寝られない

怪我をして様子見ていると、関節が腫れたため近くの病院に行くと水を注射器で抜かれましたが、すぐまた水が溜まり肩が腫れてしまい痛みで寝れない状態でした。

腱板の部分断裂であれば幹細胞の適応となりますが、完全断裂であれば本来なら手術を勧めます。ただ、完全断裂していても肩の他の筋肉の作用で腕を下ろした状態から50度付近まで上がる事があります。そこまで上がれば頭を洗えることも出来ます。この状態で痛みがなければ、手術をせずそのまま生活をする方もおられます。

肩腱板損傷の幹細胞治療
肩腱板損傷の幹細胞治療

 

完全に腱は戻らない可能性があることを了解した上で幹細胞治療をする

腱板の完全断裂はやはり幹細胞治療よりも手術を勧めます。しかし、この方の場合はまず肩の関節に水が溜まって痛くて寝れない事が一番の悩みです。幹細胞治療をする事で、関節の中の軟骨の損傷や腱板の損傷による炎症をまず抑えることを目標としました。

まず、幹細胞の効果を高めるために先にPRPを注射しました。その間に幹細胞を1億個まで培養します。当院では関節の治療の際に最大1億個まで培養することが出来ます。治療効果を高めるには数が必要です。さらに大事なことは、幹細胞を冷凍せず投与することです。当院の提携している細胞加工室は国内でも珍しく冷凍せず幹細胞を投与できるため一般の幹細胞と比べ数倍以上の効果が見られます。

半年後には痛みがほとんどなくなり、腕も以前より上がるようになる。

幹細胞投与して、半年後には関節の水も溜まらず痛みもほとんど軽くなり、ゴルフも出来るようになりました。肩関節の動きも、腱板の完全断裂ということで回復は期待していませんでしたが、腕を前に上げる動作は10度ぐらいでぐらいでしたが、50度ぐらいまで上がるようになり自分で頭を触れるぐらいまで回復されました。日常生活に痛みがなく支障がなければ本人も手術をしないと決めておられるため、このまま様子を見ていくこととなりました。

このように、完全断裂であっても痛みがなく日常生活に問題がなければ手術を選択しない方もおられます。もちろん、完全に腕が上がるところまで求めるのであれば手術を勧めます。もちろん、手術も完璧ではなく今度は再断裂というリスクもあります。そのリスクを減らすためにも手術と再生医療の両方を行うことが一番ベストな治療方法と思われます。

 

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監修:院長 坂本貞範

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