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60代女性 変形性膝関節症と半月板損傷の幹細胞治療

右膝が痛く、その後左膝も痛くなる

この方は、数年前から右膝が痛くて最近は左膝も痛くなり、近くの病院で変形性膝関節症と左半月板損傷と言われました。当院に来院された時には右膝は完全に伸びずに約20度の拘縮を認めていました。

膝も含めて関節の痛みがある時、それを放置していると必ず拘縮を認めます。関節の痛みが少なくてもこの拘縮があると必ず症状は悪化します。痛みが少なくてもできるだけ初期の時に治療をした方が、拘縮や筋力低下を最小限に抑えることができます。

症状とレントゲン所見をもとに、両膝に幹細胞を2回投与することになりました。もちろん1回でもかなりの痛み軽減は期待できます。しかし、はじめに複数回の培養を依頼するとまとめて培養できることから、費用を抑えることができます。

そして、当院の提携している細胞加工室では複数回投与する場合、2回目以降の幹細胞も1回目と同じ冷凍せず生き生きした幹細胞を作成します。複数回オーダーしても毎回培養させるといった工程を行うため、1回目の細胞のクオリティと同じ幹細胞を提供しています。毎回毎回培養するのにはコストがかかりますが、患者さんにとっては毎回生存率の高い幹細胞を投与できるので治療成績がよくなります。

一般的な細胞加工室では、複数回投与するときははじめの培養の時に一度のたくさんの幹細胞を培養して、複数回分の幹細胞を作り置きしてそれを冷凍保存します。

そして、患者さんに投与する時、冷凍していた幹細胞を解凍して投与します。幹細胞は冷凍保存して解凍すると半分以上細胞は死んでしまい、細胞の活力も低下します。やはり、毎回投与のたびに冷凍せず培養する場合と比べて明らかに幹細胞のパワーは格段に落ちてしまいます。

あともう一つ、培養の仕方も大切となります。飲食店で例えてみると同じ食材を使っても料理の仕方によって味がかなり変わりますよね。それと同じで幹細胞の培養の仕方によって細胞の生き生き度合いが変わります。

そして、当院の特徴としてご自身の細胞をご自身の血液で培養します。国内の培養施設の多くはご自身の血液ではなく牛などの動物の血液を使用します。

他の動物の血液で培養することは昔から研究などでも行われています。人間の血液より動物の血液の方が培養しやすいためです。

なぜ、動物の血液で培養することが多いかと言うと、人間の血液で培養するには高い技術が必要だからです。さらに言うと、ご自身の血液の方がアレルギーなどの副作用の心配もありません。培養についての詳細はこちらへ

レントゲンとMRI所見

変形性膝関節症と半月板損傷に対する幹細胞治療
変形性膝関節症と半月板損傷

 

<治療効果>両膝関節に各2500万個の幹細胞を2回投与+PRP

膝関節に冷凍ぜず作成した幹細胞を投与して2ヶ月で痛みは10分の3、3ヶ月目には10分の1まで痛みがなくなりました。両膝とも殆ど痛みがなくなり全く痛くない日も沢山出てきました。屈伸も痛みなくできるようになりました。

この方の場合は、まだ変形の程度は中期であり幹細胞治療の効果はとても高いです。当院でも1000症例以上の再生医療を行っていますが、ほとんどの方が手術しなければいけないほどの状態の方です。

当院の膝関節の幹細胞治療においては、約8割の方が8割以上の改善効果を認めています。これほどの良好な臨床データが得られたのは、当院独自の冷凍せず培養した幹細胞のおかげでもあります。

 

<治療費>
関節1部位 幹細胞数(2500万個~1億個) 
投与回数(1回~3回) PRP治療含む 
132~418万円(税込)
<起こりうる副作用>
・細胞採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。
・症状のよりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。

 

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監修:院長 坂本貞範

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