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知られざる脂肪の力🐖

スタッフ ブログ

私達の体の中で実際に働いている間葉系幹細胞(MSC)は,骨髄,脂肪,胎盤又は臍帯, 歯髄などから取得できることが知られています。
現在、治療で使われている幹細胞は骨髄由来のものが多く、その代表例として骨髄移植があります。
しかし、近年の研究で脂肪組織にも大量の幹細胞が含まれており、増殖が速いため注目を集めています。当院で使用する幹細胞も脂肪由来の幹細胞です。

【脂肪由来幹細胞のすごいところ💡】

🐖脂肪は簡単に採取できる
脂肪は体の表面にたくさんあり、局所麻酔で簡単に採取することができるので負担がとても少ないです。

🐖脂肪の中にたくさんの幹細胞がある
骨盤由来の幹細胞は骨盤組織の内およそ0.01%しかないのに対して、脂肪由来のMSCはその500倍もの量が含まれています。

🐖成長因子の産生が多い
HGF(肝細胞増殖因子)、VEGF(血管内皮増殖因子)といった成長因子(再生促成因子)の産生が多いことがわかっています。

🐖免疫抑制機能が強い
骨盤由来のものと比較して、臓器修復や免疫調整能に優れていることもわかってきました。

🐖高齢者のものでも増殖できる
骨髄由来の幹細胞は加齢と共に増殖スピードが遅くなるという報告がありますが、脂肪由来の幹細胞は問題なく増殖できます。

脂肪は単なるエネルギー貯蔵庫と考えられていましたが、可能性を大いに秘めた非常に興味深い組織なのです。

【参考・引用文献】
・日本輸血細胞治療学会誌 第59巻 第3号 総説 脂肪組織由来間葉系幹細胞を利用した細胞療法ー現状と展望ー
・名古屋大学大学院医学系研究科 病態内科学講座腎臓内科ホームページ
・週刊医学のあゆみ 242巻 4号 脂肪由来幹細胞臨床応用への展開

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